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第1話「目指すべきは、水と空気でエネルギーを作り出すことでは?」

2011年11月2日(水)

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 読者の皆様、大変お待たせいたしました! 団達也が主人公の「会計物語」の新シリーズが始まります。

 シンガポールを舞台に新たなビジネスでアジアを席巻するつもりだった達也ですが、特許を巡るトラブルで大失敗。すべてを失って裸一貫からやり直すことになりました。

 雌伏の時を経て、達也が登場した地は――。どうぞ、本編をお読みください。

イスタンブール

 団達也は急勾配の坂道をひたすら登り続けた。道路の両側はおしゃれな店が軒を連ね、観光客であふれていた。この風景の写真を見せたら、誰もがポルトガルのリスボンと答えるだろうな、と達也は思った。確かに、この街はヨーロッパに違いはなかった。だが目と鼻の先はアジアだ。達也は立ち止まって来た道を振り返った

 すぐ先に海が見えた。ボスポラス海峡だ。この街はアジアとヨーロッパ2大陸にまたがり、かつてはローマ帝国、ビサンチン帝国、オスマン帝国の首都が置かれ、今でも人口1000万人を超えるヨーロッパ屈指の大都市だ。橋の向こう岸の旧市街地にいくつもの巨大なモスクが見えた。有名なアヤソフィア、ブルーモスクとも呼ばれる優雅な6つの尖塔を持つ スルタンアフメット・モスクだ。達也はイスラム建築の素晴らしさに言葉を失った。

 達也はイスタンブールの新市街地を歩いている。

 MTC(Management and Technology Consulting group)を手放した達也は千駄木の賃貸マンションに戻り、一人読書三昧の日々を送った。達也は神田神保町まで歩き、何冊もの本を買い込んで、昼夜を問わず読みふけった。それは達也にとって久しぶりの充電の期間だった。真理と金子からは何の連絡もなかった。たまにマレーシアの萌から近況を伝える連絡があった。タンの実家で家族と一緒に暮らしているようだ。

 そして半年後、転機が訪れた。

 UEPCの顧問弁護士のキース・ジャクソンからメールが送られてきたのだ。そこには「サーディ・エルグンに会ってみたらどうか」と書かれていた。初めて目にする名前だった。サーディは宇佐見とキースとともに、ハーバートの学生寮で暮らした友人同士で、その後パリ第6大学に移り、物理の研究を続けた。いまは祖国のイスタンブール大学で物理学を教えている。長いキースのメールの最後にはこんなことが書かれていた。

「あのウサミが尊敬してやまなかった男が、サーディだ。きみの相談に乗ってくれるはずだ」

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「第1話「目指すべきは、水と空気でエネルギーを作り出すことでは?」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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