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第7話「単なる“経理屋”には会計の本質を分かっていない人が多いのです」

2011年12月21日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は恩師、宇佐見の友人だったイスタンブールのサーディを訪ね、語り合っていた。達也は、日本がTPP(環太平洋経済連携協定)に参加したことについて、サーディに自分の意見をぶつけていた。

 達也のMTCで働いていた細谷真理はリンダのもとで英語とビジネスの特訓を受けていた。金子順平はタイのソムチャイの工場へ行ったが、洪水の影響でマレーシアのタンの会社に行った。タンの実家では、沢口萌が家族と一緒に暮らしていた。

 タンは萌に、金子の研究を支えてほしいと言った。 萌はクアラルンプールにやってきた金子を食事に招待した。

 日本では日豊自動車の粉飾決算が明るみに出て、社長の湯浅は解任された。湯浅は豊橋に事務所を構えている会計士、西郷に社内の不正について相談し、アドバイスを受けていた。

 西郷は自分のアドバイスが湯浅の社長解任につながったことに申し訳ない思いをしていた。しかし、その後、湯浅は社長に復帰。調査委員会の報告書も公にされた。

イスタンブール

「つまり日本はTPPに参加すべきだということでしょうか」
 達也の問いにサーディは首を左右に振った。

「では、きみは反対なのかね。もしそうなら、そのわけを聞かせてくれないか」
 サーディはゲームを楽しむかのように言葉を返した。

「あなたがおっしゃる通り、アメリカ陣営か、中国陣営か、どちらかを選べといえばアメリカです。技術を公開しなければ工場を作ってはいけないとか、新幹線の特許を第三国で申請するとか、何か国内問題が起これば日本に矛先を向けるような国はリスペクトできません。でも、アメリカは中国とは違った意味で、強引で狡猾です」

「ほほう。きみは何を指してそう言うのだね」

「TPPは2006年にシンガポール、チリ、ブルネイ、ニュージーランドの4カ国が結んだEPA協定でした。ところが2010年にアメリカが参加を表明しました。アメリカには明白な目的があったと思います。輸出を増やし、雇用を増やすという目的です。そこで、ブロック経済圏を作り、安全保障を約束する代わりに、市場の開放を要求しようとしている。これが、TPPの本当の姿だと思います」

 するとサーディは笑みを浮かべてこんな質問をした。

「熱血! 会計物語~団達也が行く season3」のバックナンバー

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「第7話「単なる“経理屋”には会計の本質を分かっていない人が多いのです」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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