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第9話「今のお前なら分かるはずだ。幸福は人の心の中にある」

2012年1月4日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は恩師、宇佐見の友人だったイスタンブールのサーディを訪ね、自分がこれからどんな事業をすべきなのか、世界経済、そして日本経済は今後、どんな問題を抱えることになるのかについて語り合っていた。

 MTCで働いていた金子順平は、タイのソムチャイの工場へ行ったが、洪水の影響でマレーシアのタンの会社に移らざるを得なくなった。タンの実家では、沢口萌が家族と一緒に暮らしていた。タンは萌に、金子の研究を支えてほしいと言った。

 細谷真理は、上海のリンダのもとで英語とビジネスの特訓を受けていた。

 日本では日豊自動車の粉飾決算が明るみに出て、社長の湯浅は解任された。その後、湯浅は社長に復帰。調査委員会の報告書も公にされた。湯浅は、会計士の西郷と面談を重ね、会社の不正を見抜くことになった。

 西郷は、監査役が本来の役割を果たすどころか、不正に荷担していたことを知り、無力感に襲われていた。

 萌と金子は正月のたった1日の休みを利用してマラッカにやってきた。本場のニョニャ料理を食べたいと、金子が誘ったのだ。

 マラッカは16世紀にポルトガル、17世紀にオランダ、18世紀にイギリスと強国の支配下に置かれたことで、西洋と東洋が混在する独特な雰囲気を漂わせた街だ。

 3人は12月31日の早朝にクアラルンプールを出発して、日の出直前にマラッカ海峡を見降ろす丘の上にたどり着いた。

 真っ赤な太陽が水平線を染めた。金子は隣の萌に目を遣った。萌は目を閉じたまま両手を合わせていた。長い沈黙の後、萌はやっと大きな目を開いた。

 「萌さんは何をお祈りしたんですか」
 金子がたずねた。

 「みんなが幸せでありますようにって」
 萌はほほ笑んだ。

 「みんなって?」
 「世界中の人たち…。欲張りかな。金子さんは、何をお祈りしたの?」
 「ボクですか? 笑わないでくださいね」

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「第9話「今のお前なら分かるはずだ。幸福は人の心の中にある」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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