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日本の雇用システムをどう立て直すか

2012年2月20日(月)

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1つのテーマにも様々な見方がある。このコラムでは、1つのテーマをめぐって対照的な考え方をまとめた2冊の本を紹介する。今回のテーマは「雇用」だ。

まずはすべてをリセット

たった1%の賃下げが99%を幸せにする
城 繁幸(じょう・しげゆき)
東洋経済新報社 1260円
ISBN978-4-492-26092-0

 例えば、企業内でメンタルに関するトラブルが増えているのはなぜか。著者は「希望のなさ」に原因を見る。とりわけ若い世代は自分の将来に幹部昇格や昇給を望めない。しかし、目前の仕事が減るわけでもない。そのギャップに耐え切れない従業員が急増しているのだ、と。

 メンタル面だけでなく、若年層の早期離職、正規・非正規の格差拡大など、日本の企業は様々な雇用問題に直面している。著者の見立てでは、それらはいずれも終身雇用と年功序列制度を柱とする旧来型の雇用システムが機能不全に陥ったことによる。

 従業員が希望を取り戻し、企業が活性化するには、既存秩序をリセットしなければならない。著者は、今こそ正社員の既得権にメスを入れ、労働市場の流動性を高めるビッグバンが必要だ、と主張する。給料に見合った仕事をしているとはまるで思えない中高年社員がいたら、降格させて当然、場合によっては金銭解雇 もできるよう「改革」せよ、というわけである。

 そのためには、まず賃金体系を年功的で硬直的な「職能給」から、柔軟に見直しが可能な「職務給」へとシフトさせる。職務の単価については労使で交渉するのが筋だが、日本には交渉の目安となる職務の基準価格が存在しない。よって、改革はトップダウンで一気に行う。失業者には、手厚いセーフティーネット(安全網)を用意して。

 危険と映るか、共感するか。世代差が大きそうだが、1970年代生まれの論客として覚えておきたい著者だ。

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長