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ポスト経済成長時代の新たな社会像を提示

2012年3月19日(月)

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1つのテーマにも様々な見方がある。このコラムでは、1つのテーマをめぐって対照的な考え方をまとめた2冊の本を紹介する。今回のテーマは「これからの日本経済のあるべき姿」だ。

「本来の日本」という可能性

資本主義以後の世界
中谷 巌(なかたに・いわお)
徳間書店 1680円
ISBN978-4-19-863313-4

 最近の大学で増えているリベラルアーツ型の学部の教科書になりそうな本だ。著名な経済学者による次世代企業人向けのビジネス書なのに、経済理論や経済政策についてよりも、哲学、歴史学、宗教学など“文化系”の知の紹介に多くの紙幅を割いている。

 本書の副題は、〈日本は「文明の転換」を主導できるか〉。西洋主導のグローバル資本主義は、既に行き詰まっているらしい。彼らは、富の収奪先である非西 洋の植民地、打ち出の小槌としての金融市場、科学技術による支配対象である自然、という3つのフロンティアを開拓することで経済発展してきた。だが、それらは戦後の植民地独立で消失、リーマンショックで縮小し、環境破壊で開拓の余地がなくなろうとしている。

 グローバル資本主義は、利己的な欲望を求めてひた走ってきた結果、自滅寸前。その危機の克服には、「文明の転換」が不可避だ。これから求めていくべきは、利他的な「贈与の精神」、株主至上主義ではない「三方よし」の経営方針、脱原子力発電をはじめとする自然観の見直し、などの考え方だという。本来そうした考え方に近しい日本人は新しい文明の主導役になり得る、とも。

 著者は日本企業の中に、そのような大きな視点で国際ビジネスを展開する人材が必要だと訴える。自身でも10年ほど前から、世界の文化や歴史にも精通したエリート企業人の育成塾を開いているそうだ。にわか塾生になったつもりで、本書を精読してみてはどうだろう。

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