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第21話「地熱発電だけではエネルギー問題の解決にはならないということだね」

2012年3月28日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は、サーディのすすめでパリに向かった。パリ第六大学にいる物理学者、ミミに会うためだった。達也とミミは、カルティエ・ラタンの日本料理店で落ち合い、未来のエネルギーについて議論をし、その後はミミの研究室で、新エネルギーについて話し合いを続けた。

 ミミは、自然エネルギーに対する取り組みが遅々として進まない日本を見て「原発が止まって、原油価格が高騰しているというのに、日本の人たちはエネルギーの将来を本気で考えているのかしら」と不満を口にした。

 かつて、達也と一緒に働いていた細谷真理は、上海のリンダのもとでビジネスパーソンとしての特訓を受けていた。

 リンダのもとには、旧友のジェームスが訪れ、3人で日本の金融問題などについて議論を重ねていた。

パリ

 「ダン、日本も地熱発電に本腰を入れたようね」
 ミミは日本の新聞記事を指さしていった。 

 規制緩和を受けて、早くも福島県内で本格的な地熱発電所が動き出したと、その記事には書かれていた。稼働は2020年。発電容量は27万キロワットで原子力発電プラント4分の1基分に相当するという。

 「これまでずっと、モノを燃やして電気を作るという発想にこだわってきたからね。でも、ようやく自然のエネルギーに目を向けたというわけだ」
 達也がこう言うと、ミミは不満そうな顔で「そうなればいいんだけど」と答えた。

 「日本の地熱資源量は2347万キロワットと世界3位の規模だし、地熱発電のコストは1キロワット時あたり9~11円程度で石炭火力とほぼ同じ。

 でも、なんといっても国立・国定公園内に地熱資源が多いから、2347万キロワット全部を利用することは難しいでしょうね。温泉事業者や自然保護団体の反対は覚悟しなくてはならないでしょう。だから、あくまでも選択肢の1つとして考えておかないといけないと思う」

 「つまり地熱発電だけではエネルギー問題の解決にはならない、ということなんだね」
 ミミはうなずいた。

「熱血! 会計物語~団達也が行く season3」のバックナンバー

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「第21話「地熱発電だけではエネルギー問題の解決にはならないということだね」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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