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第25話「あなたを外部監査役として推薦したいんです」

2012年4月25日(水)

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前回までのあらすじ

 日豊自動車の社長に復帰した湯浅は、会計士の西郷と定期的に話をする機会を作っていた。 西郷は既に、湯浅にはなくてはならない存在になっていた。

 団達也は、サーディのすすめでパリに行き、パリ第六大学にいる物理学者、ミミと会って未来のエネルギーについて議論をしていた。

 かつて、達也と一緒に働いていた細谷真理は、上海のリンダのもとでビジネスパーソンとしての特訓を受けていたが、ジェームスと一緒にロンドンに行くことにした。ジェームスは真理にランスの水力発電所の取材を依頼した。

 MTCで働いていた金子順平は、マレーシアのタンの会社に移り、タンのもとで暮らしていた沢口萌と再会した。

 そんな金子のもとにUEPCの間中が訪れた。金子を自社にスカウトしようと考えていたのだ。間中は、UEPCのマイケル・ウッズ会長に、何としてでも、金子を連れてくるようにと、間中に厳命していた。金子は自分の研究を続けるために、資金も人材も潤沢なUEPCに行きたいと考えていた。

 金子からアメリカに行くことを聞かされた萌は、突然、泣き出した。

研究室

 「カネコ。モエを知らないか」
 タンが不安げに話しかけてきた。

 「どうかしたんですか」
 「もう丸2日帰ってこないんだ。何にもなければいいんだが」

 カネコの顔から、すっと血が引いた。

 「彼女は、連絡しないで外泊するような人じゃありません」
 「そうなんだが…」
 タンに何か心当たりがあるのでは、とカネコは思った。

 「実はね。うちの家内から聞いたんだが」
 と言って、タンはこんな話を始めた。

 「きみはUEPCから誘われているそうだね。モエが漏らしてたって聞いたよ。彼女にアメリカに行こうと誘ったこともね。あの子はきみといたいんだよ。でも、マナカという男には会いたくないと言うんだ。それに、きみがマナカと接触していることが、不安でたまらないらしい」

 「萌さんは、前の会社で間中さんの秘書だったんです。それで、間中さんが会社をクビになった時、一緒に解雇されました。いろんなうわさが飛び交っていました。ボクはそれが事実だとしても、彼女のすべてを受け入れるつもりです」

 「カネコ。きみはまだ若い。いや、若すぎて萌の気持ちが理解できていないようだね。きみはマナカなんかの口車に乗るべきではなかった。彼女はマナカの裏も表も知っていて、それでアメリカ行きを拒んだんだ」

 「どうして断言できるんですか」
 めずらしくカネコはいらだちを顔に出した。

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「第25話「あなたを外部監査役として推薦したいんです」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士