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第26話「悠長ね。この電力会社は実質的に破綻してるんでしょ」

2012年5月2日(水)

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前回までのあらすじ

 MTCで働いていた金子順平は、マレーシアのタンの会社に移り、タンのもとで暮らしていた沢口萌と再会。萌は金子にとって公私ともになくてはならない存在になっていた。

 そんな金子のもとにUEPCの間中が訪れ、金子を自社にスカウトしようと誘いをかけてきた。間中は、UEPCのマイケル・ウッズ会長に、何としてでも、金子を連れてくるようにと、間中に厳命していた。金子は自分の研究を続けるために、資金も人材も潤沢なUEPCに行きたいと考えていた。

 金子からアメリカに行くことを聞かされた萌は、突然、泣き出した。そんな時、萌が家に帰ってこないとタンから金子に連絡があった。心配になった金子が間中に電話をすると「上海へ行った」と言う。金子は急いで上海に向かった。

 団達也は、イスタンブールのサーディのすすめでパリに行き、パリ第六大学にいる物理学者、ミミと会って未来のエネルギーについて議論をしていた。

 日豊自動車の湯浅は、西郷と定期的な面会を続けていた。西郷を信頼した湯浅は、西郷を外部監査役に迎えたいと言った。また、団達也も同様に自社に迎えたい意向を示した。

上海

 金子は間中から教えられたリンダの住所を唯一の頼りに、カバン一つで上海に向かった。萌のことを思うと、こうするしかなかった。だが、飛行機が飛び立ち、次第に冷静さを取り戻してくると、疑問がわいてきた。

 間中に電話をかけたときのことだ。金子が「萌さんがいなくなったんです。心当たりはありませんか」とたずねると、間中は「上海に行くと言ってましたよ」と答え、リンダの住所を伝えた。

 真理に会いに行ったに違いない、と金子は勝手に思い込んだ。だが、それはあり得ないことだった。萌は間中には絶対に会いたくない、と涙ながらに訴えていたからだ。そんな相手に電話をかけるはずはない。それに、間中はリンダの電話番号は教えてくれなかった。

 だまされたのか…。

 疑心暗鬼になって、上海空港での出国手続きを終えてゲートから出たときだった。

 「金子さん。ようこそ」
 と書かれたプラカードが目に飛び込んだ。

 「金子さんですか」
 若い女性が中国語なまりの日本語で話しかけてきた。

 「ボクのこと?」
 「はい金子さん。どうぞこちらへ。オフィスでリンダさんが待ってます」

「熱血! 会計物語~団達也が行く season3」のバックナンバー

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「第26話「悠長ね。この電力会社は実質的に破綻してるんでしょ」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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