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自ら手を動かして働く人々が平和を愛するのは偶然ではない

【15】死について

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年5月16日(水)

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【14】悲劇から読む)

今日の一言

自ら手を動かして働く人々が平和を愛するのは、けっして偶然ではない。彼らの生きる時間は充実して確信に満ちており、絶えず死に打ち克っている。

 一国の元首の死は、死について深く考える契機となる。いたるところににわか神学者が現れ、自己省察にふけり、死という万人共通の条件に思いを巡らす。だが、そもそも私たちは生きているものとしてしか自らを考えることができないのだから、死についての思考には対象がないと言える。そこで私たちは落ち着かなくなり、この抽象的で形のない脅威を前にして、どうしたらよいかわからなくなる。

 優柔不断は最大の害悪だと言ったのはデカルトだが、まさに私たちはそれに陥り、なす術がない。首をくくろうとしている人の方が、まだましである。釘と縄を選ぶことから最後の一蹴りまで、全部自分で決められる。また、痛風の人が足の置き方に気を配るように、一人ひとりの状態は、たとえひどい病気であっても、それぞれに実際的な配慮や工夫を必要とする。

 ところが健康そのものなのに死を考える人の状態というものは、いささか滑稽である。死にしても、いつ来るかわからない。それなのに死を考えてしばしとりとめもなく動揺し、やがてとめどがなくなる。こうした興奮状態は情念そのものである。こんなことをするぐらいなら、トランプ遊びでもしたらよい。トランプは明確に定義された問題、下すべき決断、短い時間的猶予を与えてくれ、考えることが好きな人にとってはありがたい代物である。

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