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悩みごとがあるときは、屈伸運動をやってみるとよい

【17】動作

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年5月18日(金)

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【16】仕草から読む)

今日の一言

手のひらは、開くか閉じるかどちらかしかできない。手を開くとき、あなたは拳の中に握りしめていた怒りや苛立ちをすっかり逃がしてやることになる。

 舞台に出る前は恐ろしくて死ぬ思いをしていたピアニストが、演奏を始めるとすぐに治ってしまうのはどうしてだろうか。そのときにはもう怖いことなど考えていられないからだという説明は、たしかにその通りだろう。だが私は恐れそのものをもっとよく考えてみて、ピアニストのなめらかな指の動きが恐れを揺さぶり、ふるい落としてしまうのだと理解したい。

 身体という機械の中ではあらゆるものが連動しているので、指だけが自由にほぐれるということはなく、指がほぐれれば胸も楽になる。こわばりもそうだが、なめらかさもどこにでも浸透していく。こうして体全体をうまく操れるようになれば、もはや恐怖の居場所はない。真剣に歌ったり語ったりすることも、この律動的な運動が体中の筋肉におよぶので、やはり心を落ち着かせてくれる。

 情念から私たちを解放してくれるのは、思考ではなく行動なのである。これは大切なことなのに、ほとんど注目されていない。人間は思い通りに考えることはできない。だが動作に習熟し、また訓練で筋肉を鍛えて柔軟にすれば、思い通りに体を動かせるようになる。

 だから悩みごとがあるときは、理屈で考えようとしてはいけない。自分で考えた理屈が自分を鋭く責めることになるだろう。それよりも、この頃はどこの学校でも教えている腕の屈伸運動をやってみたら、その効果にきっと驚くにちがいない。こうしてあなたは哲学から退却して運動に向かうことになる。

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