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小さなきっかけで新しい世界が開ける

【27】楡の木

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年6月1日(金)

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【26】ヘラクレスから読む)

今日の一言

問題の途方もない大きさと人間の無力さを考え始めたら、何もできはしない。だからまず一歩を踏み出すことだ。

 「葉が出始めた。もうすぐ小さな緑の毛虫が楡の木について、葉を食べ尽くしてしまうだろう。すると木は、肺をもがれたも同然になる。そこで窒息するまいとしてもう一度新しい葉を出し、言わば春を二回迎える。だがこの無理な努力で木はすっかりまいってしまう。一年か二年もすると、若葉を出さなくなって死んでしまうだろうよ」

 木が大好きな友人と庭園を散策していたときに、彼はこう言って嘆いた。百年も生きてきたというたくさんの楡の大木を私に見せながら、もうじき枯れてしまうと言うのである。私は言った。

 「戦わなくちゃだめだ。こんな小さな毛虫なんて、何ほどのこともない。一匹殺せるものは千匹でも殺せるさ」
 
 「千匹なんてものじゃないんだ」と友人は遮った。「何百万匹といるんだよ。もう、考えるのもいやだ」

 「だが君にはお金があるじゃないか。職人を雇えばいい。十人もいれば、十日間で千匹以上やっつけられるだろう。こんな立派な木を救うためだもの、数百万フラン投じることは何でもないだろう」

 「毛虫はどっさりいるのに、職人がいないんだよ。こんな高い枝に上るのだから、専門の枝打ち職人が必要だろう。僕の知っている限りでは、このあたりには二人しかいない」

「「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」毎日読むアラン『幸福論』」のバックナンバー

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