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第31話「ドラクマに切り替えたら競争力は高まるでしょうか」

2012年6月6日(水)

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前回までのあらすじ

 アメリカの電子部品メーカー、UEPCの社外取締役である弁護士のキース・ジャクソンは、日豊自動車の社外取締役となった。社長の湯浅が迎えたのだった。
 湯浅は団達也がどこにいるのか知りたがっていたのだが、キースは自分の親友である物理学者、サーディのもとに達也が滞在していたことを話し、サーディの連絡先を湯浅に伝えた。
 達也と一緒に働いていた細谷真理は、パリで偶然ミミと出会い、連絡を取り合う間柄になっていた。
 ミミはパリの大学で物理学の研究をしている助教授。イスタンブールで団達也が教えを請うたサーディのまな弟子で、達也はパリでミミと次世代エネルギーについて意見を交換していた。
 金子順平は、間中にだまされて一人で上海に行った。上海で金子を待ち受けていたのは間中本人だった。金子は上海UEPCのK01製造工場に連れていかれ、ウイルス感染したロボットの修理をするよう言われた。
 ロボットは、金子が2年後に誤作動するようなプログラムを仕掛けておいたために止まったのだった。

湯浅とサーディ

 「もしもし、サーディ教授でしょうか」
 「そうだが…」

 「日豊自動車の湯浅と申します」
 「日豊…。キースから話は聞いている。ダンのことだね」

 キースが事前に根回ししてくれていたのだ。湯浅は日豊自動車のビジョン、そして、ビジョン実現には達也の協力が不可欠であることを熱く訴えた。

 「なるほど。きみの気持ちはよく分かった。だが、私は彼の連絡先を知らないんだよ」

 「そうですか…」
 湯浅の落胆ぶりが伝わったのか、サーディはこう付け加えた。

 「私の弟子なら知ってるかもしれない」
 サーディはミミの連絡先を教えた。

パリ

 ホテルの部屋で真理はテレビにくぎ付けになった。再びユーロ圏の雲行きがあやしくなり、さらにアメリカ経済にも減速感が出てきたことから、円が急騰し、1ユーロ95円台、1ドル77円台に急上昇したというのだ。

 とりわけ真理が目を見張ったのは、4月のユーロ圏の失業率だ。中でもスペインが最も高く24.3%で、ギリシャの21.7%より悪いのだ。スペインでは不良債権を抱えた銀行の救済に約900億ユーロの資本注入が必要と見られているのだが、スペイン政府は財政赤字を抱え、しかも国債利回り上昇で資金調達も難しい、とニュースは伝えた。

「熱血! 会計物語~団達也が行く season3」のバックナンバー

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「第31話「ドラクマに切り替えたら競争力は高まるでしょうか」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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