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「顔色がわるいですよ」とうかつに言ってはいけない

【34】心づかい

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年6月12日(火)

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【33】家庭から読む)

今日の一言

家であまりに大切にされ、かまわれすぎている人は、家族から離れ、無関心な人たちの間で暮らすことである。
 

 ボーマルシェの戯曲『セビリアの理髪師』には、バジリオが「おまえの顔はおそろしいほどまっさおだ」とみんなから言われて、とうとう自分は病気なのだと思い込む有名な場面がある。家族同士がひどく仲好しでお互いの健康を気遣っているような家庭を訪れるたびに、私はこの場面を思い出してしまう。

 こういう家庭では、顔色がちょっと青かったり赤かったりした人は、たいへんな目に遭う。家族全員が心配し始めて、質問攻めにするからだ。「よく眠れたかい」「昨日はちゃんと食事をしたかい」「働き過ぎではないだろうか」等々。そして何やかやと元気づける。そうこうするうちに、「早めに手当をしなかったせいで大変なことになった」病気の話が出てくる。

 こんなふうに愛され、大切にされ、甘やかされ、気遣われて育つと、感じやすくてすこし意気地なしの人間ができあがる。こういう人を、私はかわいそうだと思う。ちょっとお腹が痛いとか神経に障るといったことから、咳、くしゃみ、あくびにいたる日々の何でもない出来事が、こういう人にとってはすぐさま恐るべき病気の前兆となるだろう。そして、家族に看病され、医者の気のない監視の下で、病気の進行をやきもきと見守ることになる。読者もよくご存知のとおり、医者というものは心配性の人を無理に安心させようとした挙げ句に、藪医者と評判を立てられるような危険は冒さない。

「「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」毎日読むアラン『幸福論』」のバックナンバー

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