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ほんとうの感情は意志によって作られる

【36】家庭生活

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年6月14日(木)

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【35】家庭の平和から読む)

今日の一言

結婚を始めとする人間関係は、そっくりそのまま受け止めて味わうものではなく、作り上げるものである。

 「よい結婚はあるが、極上の結婚はない」と言ったのは、ラ・ブリュイエールだったろうか。人類は、こういう似非モラリストの泥沼から脱け出さなければいけない。この手合いは、幸福も果物のように味わったり、善し悪しを判定したりできると考えているらしい。だが果物も手をかければもっとおいしくできるのだから、結婚を始めとする人間関係となればなおのことだ。こうしたものはそっくりそのまま受け止めて味わうものではなく、作り上げるものである。人が一緒に暮らすところは、天気や風向き次第で居心地がよくなったり悪くなったりする木陰のようなものではない。そこは奇跡の起きる場で、魔法使いが雨を降らせたり天気にしたりする。

 人は自分の職業や商売のためなら一生懸命努力するのに、家の中を幸福にすることに関しては、たいていは何もしない。私はすでに礼儀作法について何度も書いてきたが、たぶんその価値を十分に言い尽くせてはいないだろう。ただし私は、礼儀作法が虚言であって、見知らぬ人と付き合うのに都合がよいと言ったつもりはないことを、ここで強調しておきたい。何らかの感情があなたにとって真実であり重大であるほど、礼儀が必要だと言いたい。

 「悪魔に喰われて死んでしまえ」と暴言を吐く商人は、自分の思った通りを口にしたつもりかもしれないが、じつは情念の罠に捕らわれている。私たちが日々の生活で見たと思ったものは、すべて偽りである。朝目が覚めて目に映るものも、すべて偽りだ。そこで、ものごとを判断し、評価し、本来の距離に押し戻すことが私たちの仕事になる。何によらず、ぱっと見たときの印象は一瞬の幻に過ぎず、判断を伴わない束の間の目覚めのようなものである。だとすれば、瞬間的に浮かんだ感情を正しく判断しよう、などと考える方がまちがっているだろう。

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