• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第36話「世界的ヒット製品の運命は、私が握っているということね」

2012年7月11日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

前回までのあらすじ

 パリの大学で物理学の研究をしている助教授のミミは、イスタンブールで団達也が教えを請うたサーディのまな弟子だった。
 団達也はミミと一緒にボルドーへ行き、水から水素を生成する装置を発明した科学者、ダニエル・ベルモントに会いに行った。
 3人は燃料電池について議論を交わした。
 金子順平は、間中にだまされて一人で上海に行き、上海UEPCのK01製造工場に連れていかれた。金子は、ウイルス感染したロボットの修理をするようにと言われた。
 ロボットは、金子が2年後に誤作動するようなプログラムを仕掛けておいたために止まったのだった。
 米国UEPCのアンディーは、自分がプログラムを開発したと言っていたが、間中はリンダに、プログラムは金子が作ったもので、金子にしかプログラムを修理はできないと言った。
 間中は、金子がプログラムを修理しないと、リンダが契約違反で訴えられる可能性もあると言った。
 沢口萌はリンダに金子の居場所を聞いた。萌は、金子に再会し、一緒に日本に帰ろうと言った。

ボルドー

 突然、電話の振動音が聞こえた。ミミはハンドバッグからスマートフォンを取り出すと、発信先を確認して表に出た。

 「サーディ?」
 「驚いたかね」

 「もちろんですよ。あなたから電話をもらうのは初めてですから」
 「実は、私が紹介したダンのことなんだが」

 「彼なら一緒にいます。電池燃料用の水素を取り出す装置を見に、ボルドーに来ているんです」

 ミミはサーディに、達也は本気で電池燃料ビジネスを立ち上げようとしていることを話した。

 「実は、日豊自動車の社長で、ユアサという男から電話が掛かってきたんだ。ぜひ、ダンと連絡を取りたいと言っていた。それで、申し訳なかったが、きみの電話番号を教えた。このことをダンに伝えてもらえないか」

 サーディは興奮気味に話した。そんな積極的なサーディにミミは驚きを禁じ得なかった。

 「日豊自動車ならよく知っています。しかし、経営状態は厳しそうですし、前社長の不祥事もありました。ダンが利用されるのではないか、心配です」

 「これは彼にとって千載一遇のチャンスではないかと思うんだよ。きみや私と違って、彼はビジネスの世界を生きてきた男だ。利用されたとしたら、それが彼の器ではないのかな。もちろん、ダンはそんな小さな男だとは思っていないけどね」

 電話を切って部屋に戻ると、達也とダニエルは夢中になって話し込んでいた。
 ミミはサーディのことは何も言わずに、二人の話に加わった。

「熱血! 会計物語~団達也が行く season3」のバックナンバー

一覧

「第36話「世界的ヒット製品の運命は、私が握っているということね」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長