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「敗戦処理の英雄たち」にもらい泣き

『敗戦処理首脳列伝』/『日本の賞』

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2012年7月25日(水)

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 本の面白さを一番よく知っているのは、作り手である書籍の編集者だ。このコラムでは、ベストセラーを生んでいる編集者諸氏に、自ら手がけた本と、他の方の手になるお薦め本を紹介してもらいます。自分の仕事も他人の本も絶賛!本日もオンライン堂へ、ようこそ。

【私が編集した本読んで下さい!】

『敗戦処理首脳列伝―祖国滅亡の危機に立ち向かった真の英雄たち』
担当:社会評論社 ハマザキカク(濱崎誉史朗)

 日経ビジネスとは真逆の立場とも言える極左出版社、社会評論社で主に珍書を担当している編集者、ハマザキカク(濱崎誉史朗)と申します。この度は日本経済を率いる企業マン、富裕層向けに自分が担当した本を紹介する機会を頂きました。そんな読者の皆様にお勧めする本は『敗戦処理首脳列伝』です。著者は京都大学の医者の麓直浩さんです。

 副題は「祖国滅亡の危機に立ち向かった真の英雄たち」、オビ文は「パニックに陥る国民を宥める人徳とカリスマ性! 戦争継続派、傀儡志願者を封じ込む説得力と権謀術! 寛大・有利な講和条件を引き出す交渉術と人間力! それでも彼らは「戦犯」「売国奴」呼ばわりされた!」です。

ああ、バドリオよ、デーニッツよ

 どうでしょう? これを見ただけでも自分の事なのではないかと、感情移入してしまいません? 単なる一編集者の私でさえも、この本を制作している間、過去の敗戦処理に当たった首脳と、日々トラブルに追い詰められている自分が重なって見えました。また今日においては野田佳彦総理大臣やソニー、パナソニック、シャープなどエレクトロニクス企業のトップ、東京電力の首脳陣など、存亡の危機に立たされているどころか、ほぼ負け戦が確定しながらも、その敗戦処理をどれだけ上手く処理し、復興の道筋を示すかが問われているリーダー達の姿が思い浮かびます。

 『敗戦処理首脳列伝』では古今東西の、戦争で敗北が確定した時点で、首脳に祭り上げられたり、国民の犠牲を最小限に留めるために自らが進んで犠牲となって、責任を取った君主達を紹介しています。最も身近な例でいえば、昭和天皇の侍従長を務め信頼が厚く、聖断を導いた鈴木貫太郎、そしてポツダム宣言受諾以降、敗戦残務処理を担った皇族出身初の首脳、東久邇宮稔彦王などが登場します。

 他にはヒトラーが自殺した後にドイツ第三帝国大統領として就任し、迫り来る赤軍よりは連合軍の方がまだマシと、国民と軍隊を出来るだけ西に待避させ、ドイツ国民の犠牲者を減らしたデーニッツや、ムッソリーニが北部イタリアに逃亡した後、国内のレジスタンスを抑える事によって、イタリアが赤化するのを防ぎ、更には連合軍陣営に参加するという離れ業までやってのけた、バドリオも登場します。またウィーン会議において戦勝国のアンビバレントな対立関係を匠に利用しながら、全てをナポレオンのせいにして、敗戦国からほとんど戦勝国と言って良いレベルにまで持っていたフランス代表タレイランなど、敗戦処理を上手くこなして、大逆転の勝利にまで導いたエピソードも豊富に収録しています。

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