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人間が与えられるのは希望だけである

【58】憐憫

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年7月17日(火)

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【57】絶望から読む)

今日の一言

人間が他人に分け与えることができるのは、自分の持っている希望だけである。

 人生を暗くする親切、陰鬱そのものの親切がある。これはふつう憐憫と呼ばれている。この憐憫は、人間の禍の一つである。肺病やみと言われる痩せこけた男に、感じやすい女がどんなふうに話しかけるかを見ればいい。涙ぐんだ目つき、声の調子、話す事柄すべてが、明らかにこの哀れな男を見放している。だが男は怒ったりしない。病気を我慢するように哀れみを我慢する。ずっとそうだったのだ。誰もが男に悲しみを注ぎ足し、決まり文句を言う。「あなたを見ていると胸が張り裂けそうだ」

 もうすこし分別があって言葉に気をつける人は、励ますように話しかける。「元気を出しなさい。いい気候になったらきっとよくなるから」。だが顔つきが言葉と合っておらず、激励の言葉も結局は涙を誘う哀れみに過ぎない。それは微妙なちがいであっても、病人は敏感に気づく。当惑した目つきは、言葉以上に雄弁である。

コメント1件コメント/レビュー

戦争孤児の悲しみを慰め、忘れさせようとする日本のボランティア。悲しみを乗り越えさせようとする欧米のボランティア... と言う感じの話を思い出す。(2012/07/17)

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