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揺るぎない楽観主義を大原則としよう

【69】解きほぐす

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年8月1日(水)

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【68】楽観主義から読む)

今日の一言

揺るぎない楽観主義を大原則として守っていないと、たちどころに暗い悲観主義が幅を利かす。人間は、そういうふうにできているのである。

 昨日、ある人が私を「度し難い楽観主義者」だと一言の下に切り捨てた。この人は明らかに楽観主義を悪い意味にとっており、私が生まれついての楽観主義者であって、それで悦に入っている能天気な奴だが、そういうおめでたい幻想がまともに受け止められたことはないのだ、と言いたかったにちがいない。この人は、いま現にあるものと、そうあってほしいものとを混同している。

 あるがままに存在し放置されるものに関する限り、悲観主義は正しい。人間のやることを放っておいたら、必ずよからぬ方向へ向かう。たとえば不機嫌に身を任せたら、たちまち不幸になり、いやな人間になる。人間の身体は、監視や管理を怠ったらどんどん悪くなるようにできているのだから、これは避けられないことである。

 たとえば子供たちが遊んでいる様子を観察したらいい。ちゃんと約束事がないと、しまいには決まってでたらめな大騒ぎになる。ここでも、興奮は逆上につながるという生物的な法則が働いている。小さな子供と「おちゃらかほい」などの手遊びをやっていると、その子はすぐに遊びに夢中になり、手を叩くという動作によって浮かれたような状態に陥るだろう。また、小さな子供にお話をさせ、ちょっとでも誉めてやると、その子は内気をかなぐり捨て、とてつもないほらを吹き始めたりするものだ。

 こうしたことに気づいたら、あなたはきっと赤面するにちがいない。これは誰にとっても役に立つが、誰にとっても苦い教訓である。自分を律せずに不用意にしゃべりはじめたら、すぐさまばかげたことを口走り、我が身を呪い、自分に絶望することになる。となれば、熱狂した群衆がどうなるか、想像がつく。ありとあらゆる愚かしさは言うまでもなく、ありとあらゆる悪も伴うと考えて、まずまちがいではない。

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