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第40話「投資はしないが、つぶれない程度の融資はするということです」

2012年8月8日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は物理学者のミミと一緒にボルドーへ行き、水から水素を生成する装置を発明した科学者、ダニエル・ベルモントに会いに行った。
 初めて会う達也にダニエルは猜疑心を抱いていたが、次第に心を開いていった。
 達也は、ダニエルは誰かに追われているのではないかと考えていた。
 ダニエルは、水素製造機の完成品を見せるために、ミミと達也を完成品のある場所に案内すると言った。
 日豊自動車の湯浅社長は、パリにいる達也と連絡を取りたがっていた。社外監査役の西郷は、金子順平と沢口萌が上海でリンダに拘束されているかもしれないと湯浅に伝えた。
 リンダは、萌と二人で日本に帰ろうとしていた金子を上海に引き留めていた。UEPC上海のK01製造工場のロボットを直せるのは、開発した金子だけだった。
 UEPCは、社外取締役の弁護士、キースを通して、達也の居所を逐一把握していた。

日豊自動車 取締役会

 議長の湯浅は、これまであたためてきた構想を口にした。

 「日豊自動車は、燃料電池車に社運をかけます」

 「選択と集中などという、もっともらしい話を信じたばかりに、経営危機にひんしている会社がたくさんあるんですよ。なのに、なぜそんな危険を冒すのですか」
 この会社で最も年長の田島専務が不愉快そうに言った。

 「前社長の粉飾事件がなければ、ここで動くことはなかったと思います。しかし、わが社はこのままでは立ちゆきません」

 「それはあまりに悲観的ですな。現に、銀行はいくらでも金を貸すと言っていますよ」
 すると、湯浅は表情を曇らせて反論した。

 「先日、私が新規事業資金として1000億円貸してもらえないか、と尋ねた時、あの人たちは笑っていました。うちの会社には、そんな巨額投資はできないというのです。とはいっても、つぶれてもらっては困る。つまり、つぶれない程度の融資はするということではありませんか」

 「社長はどんな構想をお持ちなんですか」
 と聞いたのは、社外取締役の西郷だった。

 「私が研究所の所長をしていた時に、どの特許にも抵触しない燃料電池の技術を開発して、特許も取りました。燃料電池車の試作機もできています。ですがそれ以上進んでいません。製造コストが高いのと、水素ステーションの普及がボトルネックになっています」

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「第40話「投資はしないが、つぶれない程度の融資はするということです」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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