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法というものは衣服のように好まれている

【79】儀式

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年8月20日(月)

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【78】優柔不断から読む)

今日の一言

法は好まれており、逆に法の不在は疎まれている。法がないと人々は優柔不断に陥ってしまう。

 優柔不断が最悪中の最悪だとしたら、儀式や職務、服装、流行といったものがこの世を支配しているのも、よく理解できる。何事も、即興でやるのは当惑させられる。あれをすればよかった、これを言えばよかったと思うからではなく、「あれ」と「これ」が身体の中で入り混じってしまうからだ。そこで僕(しもべ)である筋肉は動転し、王である心臓まで恐慌を来す。こうしたわけだから、不意に何かやれと言われた人は、急病にかかったようなものである。

 自由が人間を手に負えなくするのは、このためだ。子供を見ればわかるように、決まりごとのない遊びをしていると、必ず乱暴になってしまう。そこで、邪悪な本能はつねに引き絞られた弓のようになっていて、法がそれを抑えているのだと考える人がいるが、それはちがう。むしろ法は好まれており、逆に法の不在は疎まれている。法がないと人々は優柔不断に陥っていらいらし、常軌を逸した行動に走る。裸でいたら狂気の沙汰だが、服はすでにもう法である。つまり法というものは、衣服のように好まれている。

 ルイ14世は、自分に近づこうとする者すべてに、曰く言い難い圧倒的な威勢を感じさせた。それは、起床、就寝から便座の使い方にいたるまで、あらゆる法をこの王が定めたことに由来する。王が絶対権力を持っていたから法を定めた、という言い方は正しくない。王自身が法だったからこそ、絶対権力を持っていたと言うべきである。側近たちはつねに、自分が何をしなければならないかをほぼ正確に知っていた。これは、古代エジプトの平和な時代を思わせる。

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