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あのとき、福島は、福島を、福島に向けてこう語った

『ラジオ福島の300日』/『ラバー・ソウル』

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2012年8月29日(水)

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【私が編集した本読んで下さい!】

ラジオ福島の300日』片瀬京子とラジオ福島著、毎日新聞社
担当:毎日新聞社図書編集部長 近藤浩之

ラジオ福島の300日』片瀬京子とラジオ福島著、毎日新聞社

 この本を企画した理由は、きわめて個人的なことでした。

 私は、福島県福島市で生まれ高校時代までを過ごし、小学4年生の頃からラジオ福島を含めたAMラジオ深夜放送の熱烈フリークで、社会人生活は都内の民放AMラジオ局で始めました。

 両親は数年前に他界していますが実家は福島市内にいまもあり、県内各地に、親戚はもちろんのこと、多くの友人が生活しています。

 これだけですでに、理由はありますよね。

 東日本大震災のあと、福島と電話がつながるようになった際に親戚に電話を入れ、手伝えることはないかと尋ねたところ「まだ来てはいけない」と言われました。

「インフラも回復していない、食糧事情も悪い、余震も頻繁だし、なにより放射能だ。来ても足手まといなだけ。少し落ち着いてから来たらいい」

 両親が被災したわけでもない立場では、震災関連の『サンデー毎日緊急増刊 東日本大震災』とその続刊の編集にあたる仕事が最優先で、その戦線を離脱するわけにはいかず、親戚の言葉通りにするほかありません。

 東京の空の下、福島からのさまざまな映像や報道に接して私は、子どもの頃駆け回った野山や、海や川や街や小径、すべてに放射性物質が降り注ぎ、私の五感が記憶する福島はすべて「喪われたのだ」と感じました。

ラジオ福島の英断を知る

 同時に、自分の身体、それこそ五感の軸のなんとおおかたが福島で形成されたのかと、自分を見つめてみて初めて認識し、驚き、おののきました。

 福島が好きか嫌いかは別として、育ててくれた地には、恩がある。

 お恥ずかしいですが初めて、そう思いました。しかも、大勢の友人、仲間がおそらくとても苦しんで、かつ、とても奮闘している。

 私も、なにかしなければならない。しかし、私にできるのは、本を作ることしかありません。

 そんなときに知ったのが、ラジオ福島の約2週間におよぶCMカット連続生放送でした。

 率直に敬意を抱きました。

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