(【85】名医プラトンから読む)
今日の一言
心が平静だとしてもふつうは一文にもならないが、健康によいことはまちがいない。幸福な人は、世間から忘れられても平気である。死んでから40年もすれば、名誉の方から探しにくるだろう。だが、病気は名誉欲よりも内に秘められているだけに、厄介である。
病気に最もよく効くのは、幸福である。そう言うと、憂鬱な人は、幸福は結果であって原因ではないと言い張るが、それは単純に過ぎる。力があるから運動が好きになる一方で、好きで運動するから力がつくではないか。
思うに内臓には2種類の働きがあり、一方の働きは闘争や排泄を促し、もう一方の働きは喉を詰まらせたり食中毒にさせたりする。指を拡げるような具合に内臓を伸ばしたり縮めたりはできないにしても、気分がいいのは内臓がうまく働いているしるしだから、上機嫌につながる考えは、すべて健康によいと言ってまちがいあるまい。
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