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「どうだ。儂に譲らぬか?」

【21】第五章 貂蝉1

2012年9月18日(火)

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【20】第四章 董卓5から読む)

 中国を旅行していると、至る所で四大美女にちなんだ土産物、例えば、それぞれの決まったポーズでの絵姿をあしらった文鎮やマグカップ、Tシャツの類、それらが所狭しと並べられてある。

 4人とは、呉王夫差(ふさ)の愛妾だった西施(せいし)、泣く泣く匈奴(きょうど・北方遊牧民族)の大王たる単于(ぜんう)に嫁した王昭君(おうしょうくん)、唐の玄宗(げんそう)皇帝を虜(とりこ)にした楊貴妃(ようきひ)、それと三国志の華と謳(うた)われる貂蝉(ちょうせん)である。

 それぞれに、枕詞のような形容がある。

 魚が(恥ずかしがって)沈む西施。

 雁も(美しさに目が眩み)落ちる王昭君。

 花も(相手の艶やかさに)羞じらう楊貴妃。

 そして、月が(彼女のこうごうしさに負けて)門を閉じる貂蝉、というわけだ。

 王昭君の代わりに、項羽と生死を共にした虞美人(ぐびじん)や、漢の成帝(劉ゴウ=敖/馬・りゅうごう)を腹上死させた趙姉妹(飛燕、合徳・ひえん、ごうとく)の一方が入ったりすることもあるらしい。ただ、彼女たちに対して、どのような形容があるのかは、残念ながら聞き漏らした。

 この中で、西施は荘子の著書に出てくるだけで、歴史上の存在が確認されていない。だが、彼女が登場する故事成語『顰(ひそ)みに倣(なら)う・他人の真似をするの謙遜語』などは、よく使われる。

 また、今回話題となる貂蝉は、創作されたヒロインである。ただし、モデルらしき女性はいる。それが、歴史書としての『三国志』に載っている、素性の判らない董卓の姫妾の一人とされている。

 彼女が、どこの誰かを知る術はない。ただ、近くで気になる女性がもう一人隠れている。董卓子飼いの部下に、秦宜録(しんぎろく)なる者がいる。彼の妻は杜(と)氏という。仮に、杜汀(とてい)としておこう。

 歴史書の『三国志』に拠(よ)れば、将来、彼女に目を付ける男が二人いる。一人は関羽であり、もう一人は曹操だ。つまり、関羽が秦宜録から彼女を奪い、更に曹操が貰い受ける結果となるわけだ。

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「「どうだ。儂に譲らぬか?」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長