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「いつ見ても、美しいのう」

【22】第五章 貂蝉2

2012年9月19日(水)

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【21】第五章 貂蝉1から読む)

 旬日ばかりかけて長安に着いた。

 これも姫妾たちが、わざと時間をかけさせた嫌いがある。腹が痛い、頭に響く、小川で顔を洗いたいからと、彼女たちは何度も従者に訴えて馬の歩調を緩めさせ、また立ち止まらせた。

 だが、とにかく無事に旅路を終えて長安の城門を越えた。そして、董卓から宛がわれた屋敷へ着いたとき、館の太った主が脂下がって彼女たちを迎えた。

 そして、いかにも禁欲期間に耐えたといった表情で彼女たちを睨め回し、中でも杜容に目を遣って一言褒める。

 「いつ見ても、美しいのう」

 この台詞で、意地悪い姫妾たちへ杜容の復讐は成った。塗りたくった年増よりも、素肌を晒した若い杜容が勝ったのである。

 先輩姫妾たちの地団駄踏むようすに、また虐めが更に烈しくなるのではと感じた。しかしそれでも痛快さから、そうなってもいいと思ったほどだ。

 ところが、その後の長安の状況は、女同士の諍いどころではなくなった。二日と空けず宴会の接待に駆り出されたからだ。

 董卓は、長安からあまり出撃せず、皇甫嵩(こうほ・すう)とその部下や偵察に来た宦官どもの接待に終始した。そんなおり、彼は自らの姫妾や部下の美しい妻を接待係として付けた。

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「「いつ見ても、美しいのう」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長