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「貂蝉だ。俺はそれを身に付けてみたい」

【23】第五章 貂蝉3

2012年9月20日(木)

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【22】第五章 貂蝉2から読む)

 洛陽における董卓の横暴が、既に始まりかけていたのだ。その内容など、杜容らの知るところではない。

 「董閣下(卓)が、新しい主上の後見人になられましたぞ」

 彼女たちが聞かされていたのは、このような耳当たりの良い報告だけである。そして、洛陽に到着したある日、また姫妾たちは接待係を仰せつけられた。

 「洛陽で主上を御守りするには、このお方の援護がなくては適わぬ」

 そう言われて、着飾って支度していると、丁原と彼の部将たちがやってきた。怖持ての董卓が、官僚や宦官ではなく、このように部将の機嫌取りをするのは珍しいことだ。

 洛陽へ入った董卓は、従わぬ宮廷人を片っ端から処刑した。その有無を言わさぬ態度から、怖れた武官も文官も洛陽を脱出する始末だった。さすがの袁紹や袁術、曹操も、黙ってようすを窺っていた。

 つまり、彼らはこぞって反董卓軍を結成し始めたのだ。それゆえ董卓としても、味方を増やさねばならなかった。

 「一献、どうぞ」

 彼女が瓶子を向けた部将は、彼らの中でも一番若かった。その筋骨の逞(たくま)しさと胸板の厚さは、群を抜いている。

 「呂布殿は、両刀遣いでなんでもござれだ」

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「「貂蝉だ。俺はそれを身に付けてみたい」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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