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ともかくも幸福になることを誓わなければいけない

【最終回】幸福になるという誓い

  • アラン

  • 村井 章子

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2012年9月7日(金)

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【92】幸福であるという義務から読む)

今日の一言

楽観的でいるためには誓いを立てなければならない。はじめは変だと思っても、ともかくも幸福になることを誓わなければいけない。

 悲観主義は気分に、楽観主義は意志による。気分任せにしていると、人間はだんだんに暗くなり、ついには苛立ち、怒り出す。このことは、ルールのない遊びをしている子供たちを見ていると、よくわかる。遊びがすぐに喧嘩になってしまうのである。これは、無秩序な力がやがては自分に刃向かうからにほかならない。

 じつは上機嫌などというものは存在しない。正確に言えば、機嫌というものはいつだって悪いものである。だから、幸福は意志と自制の賜物と言える。理性は、機嫌にも意志にも奴隷のように従うだけで、当てにならない。

 人間は、気分次第でとんでもないことを構想する。狂人に見受けられるのは、それを拡大したものだと考えればよい。被害妄想に陥った不幸な人の弁舌には、妙にほんとうらしい説得力がある。一方、楽観主義者の口ぶりはおだやかで、いきり立った人の雄弁とは対照的に、気持ちを和ませてくれる。大事なのは話し方であって、言葉そのものには歌詞ほどの意味もない。

 不機嫌なときには、声まで犬のようなうなり声になるが、あれをまず直さなければいけない。身体の中に何か苦しみがあると、身体の外にありとあらゆる悪いものが出てくる。礼儀が政治にとって好ましいルールなのは、このためだ。フランス語ではこの2つの言葉はよく似ており、礼儀を知る者は政治家だと言える。

コメント17件コメント/レビュー

私が最近の自己啓発の教材などで学ぶのと同じ趣旨のことが何回も出てきましたので、それが時代に左右されない正しいことだと信じることができました。翻訳文は読みやすくイメージが自然に頭に浮かんできました。子供が大きくなったら読ませたいのでぜひ出版してください。(2012/09/10)

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私が最近の自己啓発の教材などで学ぶのと同じ趣旨のことが何回も出てきましたので、それが時代に左右されない正しいことだと信じることができました。翻訳文は読みやすくイメージが自然に頭に浮かんできました。子供が大きくなったら読ませたいのでぜひ出版してください。(2012/09/10)

アランさま、村井さま、ご担当者さまこの度は素晴らしい連載をありがとうございました。今日からこの連載がないと思うだけで寂しく感じております。連載当初から毎回必ず拝読させて頂き、励みにさせて頂いておりました。自分自身の価値観に大変よい影響を与えて頂けました。心より感謝申し上げます。勝手を申し上げますが、出版の検討を是非お願いいたしたいのと、もし可能であれば、引き続き1から毎日連載(再放送のような?)をして頂けたら本当に嬉しい限りです。ご検討をどうぞよろしくお願いいたします。毎日読む、本当によかったと思います。改めまして本当にありがとうございした。(2012/09/10)

毎日楽しみにして朝一番に読んでいましたので,最終回ということで非常に残念です。アランという哲学者の存在を初めて知り,私の人生を変える大事な方に出会えた!という感覚です。この企画をなされた方々,翻訳の村井さんには心から感謝を申し上げたいです。(2012/09/07)

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三品 和広 神戸大学教授