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第44話「経営資源の一点集中がいかにハイリスクかは明らかです」

2012年9月12日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は物理学者のミミと一緒にボルドーへ行き、水から水素を生成する装置を発明した科学者、ダニエル・ベルモントに会いに行った。
 ダニエルは、ミミと達也をサンテミリオンのワイナリーに連れて行った。そこには、水素製造機の完成品があった。達也はその場で日豊自動車の湯浅社長に連絡をした。
 日豊自動車では、社長の湯浅が「燃料電池車の開発に社運をかける」と取締役会で発言していた。
 細谷真理は、ジェームスと一緒にロンドンを拠点に再生可能エネルギーの調査を行っていた。ジェームスは優良な投資先を探していた。
 真理はパリで出会ったミミのことをジェームスに伝え、その場でミミに電話を掛けた。ミミに代わって電話に出たのは、達也だった。
 リンダの上海にある工場のロボットはプログラムの不具合で止まったままだった。金子は修理に必要な制御プログラムをリンダに渡す前に、フランスにいる達也と会いたいとリンダに言った。
 リンダは空港まで金子と萌を送って行く途中、達也からフランスに来るようメールが来たと言った。

日豊自動車

 「団さんですか、やっとお話しできる」

 「湯浅さん。私もあなたのことが気になっていました」

 2人は1年ぶりに言葉を交わせたことを率直に喜んだ。普段は冷静な湯浅がめずらしく早口で告げた。

 「前置きは割愛します。ぜひ一度お会いしたいのですが。それもできる限り早いタイミングで」

 「ボクもお会いしたいと思っていました。でも、今ここを離れるわけにはいかなくて…」

 「どちらにいらっしゃるのですか」

 「フランスのボルドーです」

 「そうですか。ワインで有名なボルドーですね。実はうちの会社は正念場を迎えていまして。前社長の時に、赤字をごまかそうとして粉飾をしたのですが、会計監査で指摘されました。

 それからというもの、株価は低迷続きでして。これまで、電気自動車の代わりにガソリンエンジン車の燃費を高めれば、世界で十分戦えると思っていました。でも、そうはいきそうもない雲行きなんです。

 それで、うちの会社の唯一の経営価値源泉である燃料電池に、今ある経営資源のすべてをつぎ込もうと考えているんです」

「熱血! 会計物語~団達也が行く season3」のバックナンバー

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「第44話「経営資源の一点集中がいかにハイリスクかは明らかです」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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