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第45話「ボクに何かあった時、これを団さんに渡してほしい」

2012年9月19日(水)

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前回までのあらすじ

 団達也は物理学者のミミと一緒にボルドーへ行き、水から水素を生成する装置を発明した科学者、ダニエル・ベルモントに会い、彼が作ったという水素製造機の完成品を見に行った。
 日豊自動車では、社長の湯浅が「燃料電池車の開発に社運をかける」と取締役会で発言していた。
 湯浅と電話で話した達也は、湯浅の“夢”をかなえることができると言い、ボルドーに来てほしいと言った。
 細谷真理は、ジェームスと一緒にロンドンを拠点に再生可能エネルギーの調査を行っていた。ジェームスは優良な投資先を探していた。
 真理はパリで出会ったミミのことをジェームスに伝え、その場でミミに電話を掛けた。ミミに代わって電話に出たのは達也だった。達也はジェームスに、ボルドーに来るように言った。
 リンダの上海にある工場のロボットはプログラムの不具合で止まったままだった。金子は修理に必要な制御プログラムをリンダに渡す前に、フランスにいる達也と会いたいとリンダに言った。金子は萌と2人で飛行機に乗った。
 UEPCの間中と弁護士のキースは、CEOのマイケル・ウッズにダニエルと達也の動きを阻止するように言われ、ボルドーに向かった。

飛行機

 「なぜ、制御プログラムをすぐに渡さなかったの?」

 萌は金子がリンダを信用していないのではないか、と思った。ロボットを動かせるのは金子しかいない。ロボットが正常に稼働しなければ、あのUEPCも、そしてリンダも相当な痛手を被ることは必至だ。おそらく達也に会えなかった場合の保険をかけたのではないか。

 「ボクには考えがあるんだ。でも今はその理由は言えない」

 金子は申し訳なさそうに言った。

 「私にも…」

 「申し訳ない」
 と言うと、金子は深く頭を下げた。

 「分かった。もう一つ聞いていいかしら。団さんが日本で一緒に仕事をしようと言ったら、どうするつもり? もちろん、私はあなたについて行くけど…」

 金子はペットボトルの水を一口飲んだ。

 「ジェピーであの人と出会わなかったら、ボクは人生をあきらめていたと思うんだ。あの人がボクに夢を与えてくれた」

 「でも、あなたの恩人は三沢さんではないの? 私はずっとそう思ってきた…」

 三沢は、ジェピーの豊橋工場長だった時から、ずっと金子に目をかけてきた。金子のエンジニアとしての才能を開花させたのは三沢ではないか。なのに、たまたま社長になった達也を慕うのはなぜか。萌には分からなかった。

 「三沢さんには感謝しています。でも、あの人はUEPCのラホヤ研究所にいるんだよ。それにラホヤには間中がいる。最近ボクは疑問がわいてきたんだ。2人はつながっていないと言い切れるだろうかって。もしかして、三沢さんはボクを利用してUEPCの主席研究員になったんじゃないか…」

  金子はもう一口水を飲んだ。

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「第45話「ボクに何かあった時、これを団さんに渡してほしい」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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