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子供のいじめ問題にどう向き合うか?

2012年9月20日(木)

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1つのテーマにも様々な見方がある。このコラムでは、1つのテーマをめぐって対照的な考え方をまとめた2冊の本を紹介する。今回のテーマは「子供のいじめ問題」だ。

メカニズムの理解を促す

いじめの直し方
内藤 朝雄(ないとう・あさお)、
荻上 チキ(おぎうえ・ちき)
朝日新聞出版 1050円
ISBN978-4-02-250708-2

 共著者の1人である内藤朝雄氏は、いじめ研究の第一人者とされる社会学者。単著の『いじめの構造』(講談社現代新書)も定評のある本だが、学術的な色合いが強めで読みやすくはないため、その議論の骨子を子供でも理解できるように噛み砕いた本書を薦めたい。

 いじめはなぜ起きるのか。それは、「強制的に人間関係を長続きさせてそれ以外の選択肢のない状態」があるからだという。故に職場や地域、親族の中でもいじめは起きる。特に学校は、気の合わない同士も「みんなで仲良く」という価値観で押し込められる空間で、いじめの温床だ。おのずと退屈をやり過ごすための「悪いノリ」が生まれて感染拡大、加害者に都合のいい「オキテ」が作られ、あらゆる暴力がまかり通る。

 ハッとさせられたのは、人は環境に適応する生き物なので、いじめられっ子がその立場に慣れてしまい、いじめっ子にすがりつくようになる場合もある、との指摘だ。そこまでこじれた心に、安易なエールは送れない。

 では、どう解決を図ればいいのか。本書は、例えば実態を「外部の人間の目に晒すこと」と、「法の導入」の必要性を強調する。親や学校が頼りにならないのなら、警察に通報しよう。それでもダメならマスコミに通告、政治家や弁護士なども味方につけよう、と。

 果たして小中学生がそこまでできるか、との疑問が浮かぶ。それと同時に、さほどに厄介なのがこの問題なのである、と大人の読者を考え込ませる。

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