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ビジネスパーソンのために“舟を編む”

『プログレッシブ英和中辞典』/『リーダーズ英和辞典』

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2012年10月10日(水)

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【私が編集した本読んでください!】

プログレッシブ英和中辞典』第5版 瀬戸賢一・投野由紀夫編、小学館
担当:小学館 外国語編集部 木村匡志

プログレッシブ英和中辞典』第5版 瀬戸賢一・投野由紀夫編、小学館
担当:小学館 外国語編集部 木村匡志

 昨年から今年にかけて、「辞書」が複数のメディアで取り上げられるなど、少し話題になったことがありました。人気辞書の改訂版が出たり、ユニークな新刊辞書が出たりしたこともあったのですが、やはり、本屋大賞を受賞して大きな話題となった、三浦しをんさんの『舟を編む』(光文社)のヒットが大きかったように思います。

 辞書の編著者が辞書作りについて書いたもの、『博士と狂人』(ハヤカワ文庫)のように辞書作りをささえた関係者を描いたノンフィクション、『新解さんの謎』(文春文庫)のように非専門家が辞書の内容についておもしろおかしく語ったものなど、辞書について書かれた本は、実はけっこうたくさんあります。仕事がら、それらの多くには目を通してきましたが、辞書編集者を主人公にした純粋なフィクションというのは、過去に目にした記憶がなく、とても新鮮でした。しかも、それが女性誌に連載されていたことを読後に知り、さらに驚かされました。

 その『舟を編む』では、あることばを説明するのに、辞書の作り手たちがどれだけの力を注いでいるかが丁寧に描かれていました。

 ことばの説明なんてだれがしても同じ、辞書なんてどれも同じ――そんなふうに思っている方も多いと思います。でも、実際には、『舟を編む』に描かれていたように、1つのことばの説明には、これという正解があるわけではなく、辞書の執筆者や編集者たちは、日々あれこれと頭を悩ませています。『舟を編む』で描かれているのは、国語辞典に関わる辞書の作り手たちの姿ですが、私が関わっている英語をはじめとする外国語の辞書も、基本的には似たような世界です。

説明の順番にもこだわります

 では、辞書の作り手は、どんなことに頭を悩ませているのか。

 まず、辞書の語義(説明)記述では、意味をどのように分けるのがよいか(語義区分)、どの順で示すのがいいか(語義順)。ことばの選び方、見せ方で、その語のイメージの伝わり方は、実は驚くほど変わってきます。たとえば、日常生活でもビジネスでもよく使われる基本重要語の1つ、「answer」という語の動詞の意味を見てみます。ある英和辞典ではおおよそ以下のような記述になっています(比較しやすいよう、訳語は簡略化して示しています)。

[動][他]
1a (質問などに)答える
1b …と答える
2 (手紙などに)返事を出す
3 (電話などに)応答する
4 (問題などに)解答する
[自]
1 答える
2 従う
(……)

 『プログレッシブ英和中辞典』のanswerは以下のようになっています。

[動]
1 [他] …に答える,(手紙などに)返事を出す,…と答える;[自] 答える
2 [他] (問題などに)解答する;[自] 解答する
3 [他] …に応じる;[自] 応じる
(……)

 数字は語義番号、[他]は他動詞、[自]は自動詞を表しています。通常、英和辞典の多くは、上の例のように、動詞を自動詞と他動詞に分けて記述しています。

 『プログレッシブ英和中辞典』では、その語の持つ意味全体を大きくとらえることをより重視していることから、[他][自]の意味をまとめて記述しています。前者では、[他][自]と語義番号を目印にして、より早く目的の訳語にたどりつける、後者では、目的語の有無の違いはあっても基本的な意味は同じであるanswerのような語の意味を、[他][自]の違いをあまり意識することなく、まとめて把握することができる、それぞれの長所をそのようにまとめてもいいかもしれません。

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