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「長安を攻撃して、董大師の仇を討って、主上を奪還するのだ!」

【41】第九章 李カク3

2012年10月17日(水)

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【40】第九章 李カク2から読む)

 「長安近郊での待機など、処刑の執行を待つようなものだぞ」

 「それじゃ、軍資金を山分けにして、皆涼州の故郷へ帰るか?」

 李カク(確の石が人偏)と郭シ(三水/巳)、樊チュウ(禾/周)、張繍(ちょうしゅう)らは涼州組の解散を考え始める。だが賈ク(言/羽)は、もう少し違った考えを言う。

 「この陜(せん)から、皆の故郷涼州へ戻るとすれば、厭(いや)でも長安近郊を通らねばなるまい?」

 「ああ、それがどうした?」

 樊チュウが反問したが、他の部将たちは賈ク(言/羽)の意図が判ったようだ。

 「長安へ、一矢報いてからでも遅くないな」

 郭シと張繍が声を揃えて言うと、賈クがにっと笑う。そして、長安からやって来た官僚二人の方を向く。

 「せっかくお越しになったのですから、城内のようすを、できる限りお聞かせいただきたいのですがな」

 賈クに促されて、胡文才と楊整脩は嬉しそうに頷いた。察するに、彼らと王允は人間関係がしっくりいっていない。だから、彼らは涼州組を説得に来る振りをして、長安を攻撃するよう仕向けているようだ。

 「城内それぞれの門は、誰がどこの持ち場で何人ほどです?」

 賈クの質問は具体的で、城内の人数を冷静に分析していった。そうすると意外に少なく、正規軍が長安城から撃って出ず、拠(よ)って籠(こ)もらざるを得ぬ状況が具(つぶさ)に判ってきた。

 「人数次第では、ひょっとするな」

 籠城を破るには、攻撃方は3倍の軍勢で押し寄せねばならない。これが、城攻めの鉄則だ。だが、城内の庶民が、王允や呂布の助っ人をするとも思えない。

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「「長安を攻撃して、董大師の仇を討って、主上を奪還するのだ!」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長