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育休から復職、煩悶の日々に出会った「これぞ!」

『プールサイドの彼方』/『終末の鳥人間』

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2012年10月17日(水)

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【私が編集した本を読んでください!】

プールサイドの彼方
担当:実業之日本社文芸出版部 高中佳代子

プールサイドの彼方』朝比奈あすか著、実業之日本社

 『プールサイドの彼方』は、ひとりの女性が、恋をして、就職し、結婚して母になり、子供を育てながら働き続ける現在までの、20数年に及ぶ濃密な日々を描き切った、朝比奈あすかさん初の長編小説です。

 朝比奈さんは、群像新人文学賞受賞作「憂鬱なハスビーン」で2006年にデビュー以来、母と子、働く女性などを主なモチーフに、女性心理をリアルに描いてこられた作家です。私が朝比奈さんに執筆依頼をしたのは、2008年に小説誌で発表された短編「声を聴かせて」を読んで、胸を鷲づかみにされるような衝撃を受けたのがきっかけでした。

 当時の私は、産休・育児休業から復職して間もない頃。「仕事を辞めたくない」「なぜ多くの女性は出産を機に仕事を辞めるのか」「私は辞めずに仕事を続けていけるのか」と自問、反芻する日々の中で、朝比奈さんの作品に出会ったのです。

社会に出た女性が元気に歩む物語を

 上記の短編は、保育園に通う幼い息子を事故で喪った母とその娘(=姉)の生活を描いた物語ですが、作中で亡くなった男の子の年齢は我が子と同じで、私自身が直面している日常にびんびん響く要素が満ちあふれていました。(同作は単行本『声を聴かせて』として刊行されています)

 続けて読んだ『憂鬱なハスビーン』では、自分の希望に反して仕事を辞めざるをえなくなり、家庭に入った主人公の苦悩が細やかに描かれますが、それらは他人事とは思えず、せきたてられるように、一気に読み切ってしまいました。

 インタビュー記事で、朝比奈さんご自身も小さなお子さんを育てながら小説を書いておられることがわかり(だからこそ、この小説をお書きになれたんだ!と激しく納得し)、私はさっそく執筆依頼の手紙を書きました。

「私はちょうどバブル絶頂期に社会人になり、その恩恵と崩壊以後の落差の両方を味わった世代ですが、私より10歳以上お若い朝比奈さんは、女性間の格差がより顕著になり、先行きがますます不透明になった時代に社会人になられ、結婚・出産なさったことと存じます。40歳を過ぎた私には“実感”しにくい、20~30代女性のさまざまな現実、焦燥感を、よりリアルに感じておられることと思います。そんな女性達がしっかり前を向いて、元気に歩んでいけるような物語をぜひ書いていただけないでしょうか」

 それから4年後の今年夏、依頼した小説は『プールサイドの彼方』として、ついに完成しました。

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