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「ああ、光武帝の末裔たる劉虞様だ」

【61】第十三章 公孫サン(王/贊)3

2012年11月14日(水)

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【60】第十三章 公孫サン(王/贊)2から読む)

 「ついでに、督郵(とくゆう・監査官)を鞭打って去ってきたのか?」

 「はい、官の印も、やつの首にぶら下げて」

 「それは、痛快だな。よくやったぞ」

 塾の後輩だった劉備が、公孫サン(王/贊)を頼ってきた。彼は関羽や張飛をともなって、黄巾の乱で義勇軍として鎮圧に活躍し、中山(ちゅうざん)郡は安喜(あんき)県の尉(い・軍の長官)に就任したらしい。そこで、住民に集(たか)る与太者を排除して廻ったという。

 ところが、督郵は付け届けがないことに腹を立て、劉備の行為を軍を預かる者として、出過ぎているとして認めなかった。そこで、劉備は話し合いを持とうとしたが、督郵は面会を謝絶した。

 「会いたければ、袖の下を持ってこい」

 声にこそ出さないが、露骨な要求に彼は激怒し、督郵を屋敷から引き摺り出したのだ。それから、冒頭の仕打ちとなったわけだ。

 「儂の所で、仲間と一緒に逗留するがいい」

 公孫サンは、劉備を快く受け入れた。それは、これから対立する劉虞への、駒として使う目算があったからでもある。

 だが、公孫サンは、劉虞から右北平(ゆうほくへい・河北省北東)へ駐屯するよう指示された。中郎将を仰せつかった将軍も、牧(郡太守の監察官)の命には従わねばならぬのだ。

 そして愕いたのは、周囲から漢軍が総て引き揚げていたことだ。公孫サンは、劉虞が鮮卑や烏丸と結託して、自分を襲わせようとしているのかと疑った。だが、違った。既に異民族と話し合いが着いていたのだ。それも癪である。

 鮮卑や烏丸といった遊牧民族から、劉虞へ使わされた者を、公孫サンは刺客を放って襲っていた。劉虞は公孫サンと話し合いを持とうとしたが、彼は応じない。だから、もう邪魔されぬようにした。つまり、彼が誰かを動かせば、直ぐに判るようにしたわけだ。

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「「ああ、光武帝の末裔たる劉虞様だ」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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