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「袁紹め、まだ劉虞を皇帝にするつもりか」

【62】第十三章 公孫サン(王/贊)4

2012年11月15日(木)

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【61】第十三章 公孫サン(王/贊)3から読む)

 さすがの劉虞も、これまで話し合いの打診を総て無視した公孫サン(王/贊)の御都合主義的な意見には、決して応じなかった。

 「このまま劉虞に軍を派遣されれば、儂の悪口が袁術に届くかもしれぬな?」

 そこで公孫サンは、従弟の公孫越(こうそん・えつ)に軍を率いさせ、袁術と同盟関係を結ぶように計らった。そして、一言添える。

 「いいか、劉和を拉致して、劉虞が派遣した軍をこちらへ併合してしまえ!」

 公孫越は、従兄の命を実行しようと劉和を付け狙ったが、行動が露骨だったため劉和に逃げられた。彼は父劉虞の所へ行こうとしたのだが、途中で袁紹の保護を受ける。

 無論、劉虞への使いが派遣され、ここで劉虞と公孫サンの対立は、決定的になった。

 「袁紹め、まだ劉虞を皇帝にするつもりか」

 公孫サンは、袁術との同盟を更に強めねばならないと思った。すると袁紹が袁術の砦を攻め、そこで戦った公孫越が流矢に当たって戦死した。その間に公孫サンは、黄巾賊の残党を吸収して勢力を拡大させていた。それを背景に、公孫サンが公孫越の戦死を口実に出兵してきた。

 そこで、袁紹も慌てる。

 「そのようなつもりはなかった。儂は、一族の面汚し袁術を懲らしめたかっただけだ」

 彼は、このように妙な言い訳をしながら、公孫サンの従弟公孫範(こうそん・はん)へ、自らが帯びていた渤海郡太守の印綬(いんじゅ)を渡した。つまり、それと引き替えに、公孫サンと友好関係を結ぼうとしたのである。

 だが、公孫範は従兄(公孫サン)のため、印綬を有効に使った。それは渤海郡に属していた袁紹の軍兵を引き連れて、公孫サンの勢力に加える事であった。

 「袁紹に一泡吹かせてやる。おまえは界橋に布陣しろ」

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「「袁紹め、まだ劉虞を皇帝にするつもりか」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官