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「あいつの祖父は、宦官だろう?」

【65】第十四章 袁術2

2012年11月20日(火)

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【64】第十四章 袁術1から読む)

 ここから、目まぐるしく世が動く。

 「史侯(皇帝弁)が即位されたのは当然だが、儂はこの際だからと何大将軍に、宦官どもの一掃を提案したのだ。しかし、皇太后がな」

 彼女は宦官のお蔭で出世できたと、提案に消極的だ。そこで袁紹は、言い募ったらしい。

 「長安から董卓を呼んで大軍を示せば、何皇太后もそれに恐れをなして、言うことを肯かれましょう」

 だが、董卓の到着が遅れ、その間に宦官が何進暗殺を仕掛けてきて失敗した。そこで、何進も思い切った手に出た。

 「何大将軍が、蹇碩(けんせき)を処刑されるとは、ここからが勝負だな」

 「これで、やつらも大人しくなろう」

 「ああ、快哉(かいさい)を叫びたい」

 袁術らが感心していると、今度はその何進が、危機を感じた宦官どもに暗殺された。

 「このままでは、少年の主上(皇帝弁)と何皇太后が、あやつらの思いのままにされよう」

 「そうなれば、これまでの何大将軍の御苦労が、総て水の泡だ」

 そのように言いはなった袁術と袁紹は、叔父の袁隗を誘って、宮中を襲うことにした。無論、宦官どもを成敗して、皇帝宏と何皇太后を確保するのが目的だ。

 「曹操は、誘わぬのか?」

 袁紹が訊くと、袁術は皮肉な嗤いを浮かべて応える。

 「あいつの祖父(曹騰)は、宦官だろう?」

 曹操の父曹嵩は、夏侯氏から来た養子である。袁術の言い方では、気を遣っているのか小馬鹿にしているのか、よく判らない。恐らくは、両方が微妙に混じり合っているのだ。

 彼らは何進の部下らとも連合して、宮中へ押しかけた。宮廷人も宦官どもも、寝耳に水の軍兵の動きだったが、まさか禁中の門を破られるとは思っていない。

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「「あいつの祖父は、宦官だろう?」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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