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「あの呂布という男、使えるかもしれぬ」

【67】第十四章 袁術4

2012年11月22日(木)

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【66】第十四章 袁術3から読む)

 「何が幸いするか判らぬな」

 袁術は苦笑いしていた。更に、曹操の父曹嵩が、徐州刺史の陶謙の部下、張ガイ(門/豈)に殺害されるという事件まで起こった。

 「曹操は徐州で、復讐に狂っております」

 これで、曹操が袁術を直接攻撃することはなくなった。だが、彼が攻める徐州は、直ぐ北隣だ。そこで劉虞を処刑して勢いのついた公孫サンに、陶謙への援軍を送るよう要請した。駆けつけたのが劉備と関羽、張飛それに趙雲らであった。

 曹操が徐州を戦火に染めていると、突然呂布が空き巣を狙ったごとく謀反を起こした。

 長安から皇帝協の使節が、袁術が本拠とした寿春(じゅしゅん)へ来た。要は、李カク(確/石が人偏)が袁術と誼(よしみ)を通じたがっているのだ。その証左に、左将軍の位と陽テキ(曜の旁) 侯なる身分を贈ってきた。だが袁術は、使節へ要求を突き付ける。

 「儂の部下たちも、三公の属官に推挙せよ」

 そうすることで、部下の忠誠心を引き出そうとしたのだ。だが、さすがの使節もそれは肯きかねた。すると袁術は、彼を拘留する。

 袁術の昔馴染みの陳珪が、徐州にいた。彼は陶謙に仕えていたが、死後は劉備に仕えていた。袁術は、それを引き抜こうとした。今で言うヘッドハンティングだが、断られる。

 すると、陳珪の息子陳応(ちんおう)を誘拐して、またもや寿春に拘留した。

 曹操の領内で反乱を起こした呂布は、結局東へ追われて徐州にに入り、劉備に拾われて小沛の守備隊長に収まっていた。

 「あの呂布という男、使えるかもしれぬ」

 袁術はそういうと、徐州南部へ軍を展開した。すると、陶謙の後釜に座った劉備が、軍を率いて対応に来る。案の定、呂布はまた空き巣を狙うごとく、徐州の都下ヒ(丕/邑)を乗っ取った。これは袁術の狙いどおりだ。

 「これでよい。劉備を小沛に追いやって主客転倒だ。更に劉備を攻め倒し、徐州の不満軍閥と手を組めば、逆に呂布も滅ぼせよう」

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「「あの呂布という男、使えるかもしれぬ」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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