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モノと人との距離を縮める革命が始まる

『MAKERS』/『オーガニック・アメリカンズ』

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2012年12月12日(水)

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MAKERS 21世紀の産業革命が始まる
担当:NHK出版 学芸図書編集部 松島 倫明

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』クリス・アンダーソン著、関 美和訳、NHK出版

 書名のMAKERSは「メイカーズ」と読みます。日本語でも「メーカー」という言葉は製造企業といった意味合いで普段から使いますが、21世紀の産業革命を担う新しいものづくりの人々を、旧来のメーカーと区別するために、あえて音引きのメーカーではなく「メイカー」としてみました。

 ではメーカーとメイカーのどこが違うのでしょうか? 21世紀のメイカーたち(つまりメイカーズ)は、従来なら製造企業の占有物だった工場や大規模な製造設備を、自宅のベッドルームやガレージに居ながらにして、パソコンを通して使いこなすようになりました。でも、そんなことが可能なんでしょうか?

パーソナル・ファブリケーションのもつ可能性

 そうしたことを可能にする機材がデジタル・ファブリケーション・ツール、たとえば人気の3Dプリンタでしょう。従来の紙のプリンタ(XY軸の2D)にさらにZ軸が加わった3Dプリンタは、その名の通りに立体物を出力できるプリンタです。今では卓上サイズのプリンタが10万円を切る値段で流通しています。

 3Dプリンタで何ができるのか? 今ならYouTubeを検索すれば、それこそさまざまなフィギュアから生きた臓器まで、あらゆるものを出力している映像を見つけられます。元々は専門的な機器だった3Dプリンタのようなデジタル・ファブリケーション・ツール(他にも、3Dスキャナやレーザーカッター、CNC装置などがあります)がデスクトップに置けるようになってきたことは、メイカーズの出現、いわば〈メイカームーブメント〉を加速させる一因となっています。さらには、オープンソースのマイコン基板などを使ったデジタル・エレクトロニクス工作が手軽に行えることになったことも挙げられます。

 実は同じように、それまでは大企業の占有物だった能力が個人に解放される革命的な出来事が、30年ほど前にも起こっています。

 いわゆる「パーソナルコンピュータ」が出現する以前、コンピュータとは企業や大学の研究室の占有物であり、一部屋を丸々使うようなメインフレーム(大型汎用コンピュータ)のことでした。そんなものを個人が使う日がくるとは思わなかったし、だいたい個人にどんな使い道があるのかもわかりませんでした。

 そのコンピュータの力を個人の手に解放した一人がスティーブ・ジョブズです。その後の30年で何が起こったのかは、みなさんご存知の通りでしょう。今、そのパーソナルコンピュータ革命と同じように、それまでは大企業の占有物だった〈製造力〉が、個人の手に解放されようとしているのです。

デジタル革命はこれからが本番

 本書の著者クリス・アンダーソンはUS版「WIRED(ワイアード)」誌の編集長を10年以上務めてきました。ワイアードといえば、テクノロジーの進化を通して社会やカルチャーを切り取っていく屈指のビジョナリー雑誌として、1993年の創刊時から、いわばデジタル革命をメディアの側から牽引する存在でした。

 そのクリス・アンダーソンが見据える「新産業革命」とは、単なる電子工作のことではありません。それは、産業構造を一変させ、人々の生活を劇的に変化させるポテンシャルを秘めたムーブメントのことです。

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