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「姉上が孫策様好みなのは判ります。でもわたしは周瑜様の方が好みよ」

【85】第十八章 橋姉妹3

2012年12月19日(水)

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【84】第十八章 橋姉妹2から読む)

 劉勳は、孫策の策に乗せられて、結局廬江(ろこう)郡から脱出していった。彼はその後、荊州の劉表を頼り、黄祖を援軍に貰って反撃を試みたが、ことごとく失敗していた。

 袁術が病死した頃、北方の雄と謳われた公孫サンも袁紹に破れ、裏切り裏切りで伸し上がった呂布も、曹操と劉備に討たれていた。

 舒県を制すると、孫策の兵によって戦利品が物色された。金目の物や食糧など、奪ってきた物は隊長から報告がくる。その半分は兵たちに分け与えられるが、美女となると、ほとんどは隊長級に与えることとなる。

 だが、さすがの孫策も、別格として手放さなかった美女がいた。

 それが、大橋と小橋であった。

 「袁術の馮氏は、絶世の美女と聞こえているが、彼女たちは優るとも劣らぬぞ」

 孫策が軽口を叩く相手は周瑜(しゅうゆ)という、親友で腹心の将軍だ。大橋は小橋と並べられ、2人に物色されていた。

 だが、彼女たちも怯えながら、2人の青年を品定めしていた。2人は怖そうにしながら、手をつなぎあっている。そして、その握り方の強弱で、だいたいの気持を伝えあった。

 (孫策様って、想像していたよりも、気持が太そうね?)

 (姉上が、孫策様好みというのは判ります。でも、わたしは、周瑜様の方が好みよ。鎧姿も凛々しくていらっしゃるし)

 (こうなれば、2人が男同士の関係じゃなあいことを祈るのみね)

 (あら、大丈夫よ。でなきゃ、これほど穴が空くほど、わたしたち見てるはずないもの)

 彼女たちは黙って、ここまで気持を交わしていた。孫策と周瑜は、それぞれの好みが上手く分かれ、大橋と小橋を妻として迎えることとなった。これにて、囚われの身となっていた橋公も、屋敷を宛(あて)がわれる。

 「末永く、お慈(いつく)しみくだされば、本望に存じます」

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「「姉上が孫策様好みなのは判ります。でもわたしは周瑜様の方が好みよ」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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