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「代わりに、張飛と1000人をお貸しする」

【91】第十九章 周瑜4

2012年12月28日(金)

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【90】第十九章 周瑜3から読む)

 さて、曹操は荊州を取り込み、彼の水軍は、赤壁で呉の水軍と遭遇した。その辺には、渦を巻くところがある。勝手を知らない海賊が主体の水軍は、そこで軍船を操れず、呉の水軍に破れた。

 これに懲りた曹操は、赤壁の対岸烏林にて軍船が揺れぬよう鎖で繋いで城塞とした。やはり、陸戦ばかりの魏軍は船酔いになるらしい。また、流行病に加えて、食中毒の病人が増えているとも聞こえてくる。

 つまり、持久戦に持ち込むつもりなのだ。

 これを破るためには、呉の軍船から仕掛けねばならない。そのための突破口を黄蓋なる部将が提案する。それは、彼が曹操軍へ投降するというものである。

 無論偽装だが、いかに曹操を騙せるかだ。

 黄蓋の書面は、孫権を動かしているのは周瑜と魯粛の抗戦論で、2人に抑えられている部将の反発が限度にきているというものだ。

 黄蓋の投降は、軍船十艘に燃えやすい薪や枯れて乾燥した柴が積み込まれて、そこに魚油を撒き、全体を赤い布で覆って始まった。

 丁度、赤壁から烏林へ向けて風も吹いていた。これは、諸葛亮が天気を読んでいたからとされる。とにかく、黄蓋の軍船は鎖でつながった曹操の軍船の砦へ向かい、あと少しの所で速度をあげて火を放った。

 この火攻めは図に当たり、曹操の陣地を兼ねた砦は、あっという間に火の海となった。それを見た呉軍が、軍船を仕立ててどんどん長江を押し渡ってくる。

 もう、消火をどころではなく、一刻も早くこの場から逃げねばならない。こうなると雪崩(なだれ)現象が起き、人が多いと言うことがかえって仇になる。

 当然ながら、曹操は火が上がったのと、赤壁側から軍船が押しよせるのを見て、ここでの敗戦を悟ってさっさと逃亡している。

 そのため魏の部将たちは、できるだけ追撃を持ち堪えようとしていた。特に注意せねばならなかったのは、曹操の従兄弟曹仁(そうじん)であった。

 彼は曹操挙兵当時からの部将で、長江中流の要衝江陵(こうりょう)に拠って追撃軍を喰い止めていた。

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「「代わりに、張飛と1000人をお貸しする」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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