• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

都市に隠された「スリバチ」の謎を解け!

『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』/『タイポさんぽ 路上の文字観察』

  • ザ・絶賛エディターズ

バックナンバー

2013年1月9日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

【私が編集した本読んで下さい!】

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』担当:洋泉社 雨宮郁江

 「スリバチ」と聞いて皆様は何を思い浮かべるでしょうか。

 一般的には「すり鉢」、すなわちゴマなどの食品をすりつぶすための調理器具を浮かべるのが順当でしょう。

 しかし、今ではこの「スリバチ」という言葉が、

 「スリバチを歩く」
 「あそこはスリバチだ」

 といったように、地形の特徴を表す一般的な呼称として、ある程度定着したように見受けられます。これは数年前から考えたらちょっと驚くような、そして嬉しい状況です。

 実際、雑誌『東京人』2012年8月号では、「時代が今、地形を求めている」として、東京人初という地形特集が組まれ、表紙にも巻頭特集にもスリバチが大きく取り上げられました。

 そんな地形用語としての「スリバチ」を前面に押し出したのが、昨年2月に刊行した『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩』(皆川典久著)です。

 ここでいうスリバチとは、台地に刻まれた谷や窪地などの凹んだ地形のこと。その形がすり鉢に似ているとして、著者によって名付けられたものです。

 著者の皆川さんは、ふだんは大手設計会社で建築設計の仕事をしていらっしゃいますが、2003年に東京のスリバチ地形の面白さに目覚めて「東京スリバチ学会(広報ブログはこちら)」を結成して以来、地形好きの仲間とともに東京中のフィールドワークを続けてきました。その10年にわたって積み重ねられてきたスリバチ探索の最良の成果が、この本には凝縮されているのです。

町の新しい楽しみ方の発見

 そもそも私自身が初めて「スリバチ」の噂を聞いたのは4年ほど前のことでした。『工場萌え』(東京書籍)の著者であり、団地やジャンクションなどの写真集も出している大山顕さんの『高架下建築』を編集したのがきっかけでした(大山さんはブログでスリバチ本の素晴らしいご紹介もして下さっています)。これはタイトルそのまま、鉄道の高架下にはまり込んだ建築物を撮影して回った写真集でした。

 当時、工場、団地、ジャンクションのほか、ダムや水門、鉄塔など、従来はあまり愛好の対象とされてこなかった建造物や構造物の写真集が相次いで出版されるなど、「ドボク」がとても盛り上がっていました。

 ドボク界隈にはほかにも、暗渠や水路に詳しい人、国道のことなら何でも知っている人、階段の研究をしている人、ランドスケープの専門家など、じつに多彩な人々がいて、情報交換をしたり、共に町を歩いたりといった交流が盛んでした。

 そうした方々のお話を聞きながら歩いてみると、至る所にそれまでは気づかなかった見所や楽しみが見出され、見慣れたはずの風景が俄然あざやかになるのです。

コメント0

「絶賛!オンライン堂書店」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック