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「何大将軍のもとへ行って、お役に立て」

【121】第二十六章 張遼2

2013年2月19日(火)

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【120】第二十六章 張遼1から読む)

 「都で起こっている事を、知っているな?」

 中平6年(189年)、丁原の言う意味は一つだけだ。それを、張遼は応える。

 「主上(霊帝)が崩御されたとか」

 その応えに、并州刺史はにっと笑う。

 「何皇后の公子が、新帝に即位される」

 史侯(劉弁)のことである。当然ながら、何進に権力が集中するわけだ。

 「今に、我ら軍閥に召集令がかかろう。だから事前に、誼(よしみ)を通じたいのだ」

 丁原の画策は、張遼を何進の手勢として使って貰おうということらしい。

 「手勢百名を与えるゆえ、何大将軍(進)のもとへ行って、お役に立て」

 つまり、張遼は丁原から何進への土産とされたわけだ。それでも張遼は、恨み言など言わなかった。都の大将軍の傍にいられるのであれば、晋陽よりもっと華やかだろうと思っていたのだ。

 「喜んで、仰せに従います」

 こうして洛陽の何進のもとへ、再び推薦状を携えて訪った。すると、何進も張遼の経歴が気に入ったようだった。

 「これからは、もっと兵が要るのだ。集めてきてくれぬか?」

 「場所は、どこからでもいいでしょうか?」

 「それは任そう。それで、当てはあるか?」

 「はい、河北ならば、黄巾からあぶれた者どもが、仕事もなくぶらぶらしております」
 それならば買い手市場だ。

 張遼は、何進の允許(いんきょ)を受けて、河北へと向かった。多ければ多いほど良いというのが、何進の希望だった。

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「「何大将軍のもとへ行って、お役に立て」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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