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「関羽が儂を裏切って逃げようとすれば斬ってしまえ」

【123】第二十六章 張遼4

2013年2月21日(木)

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【122】第二十六章 張遼3から読む)

 濮陽での一件からか、曹操は張遼を買ってくれていて、中郎将(ちゅうろうしょう・皇居の殿門を守る将軍)の身分と、関内侯(かんだいこう・準貴族)の位をくれた。

 やはり、呂布から離れたことが、彼の立身につながったのかもしれない。

 曹操の麾下になると、敵は袁紹である。

 曹操が官渡の砦に籠もると、張遼も部将の一人として城壁へと詰めた。このとき、劉備の盟友関羽が曹操陣営にいた。

 白馬津を渡って袁紹軍が侵攻してきたとき、曹操は関羽を部将として使ったが、張遼にも一緒に出陣するよう命じた。

 「関羽が儂を裏切って逃げようとすれば、あっさり斬ってしまえ」

 そのような命令が秘密裏に出されていたのだ。それでも関羽は曹操との約定を違えず、敵将顔良(がんりょう)の首を飛ばしてきた。

 「美事でございます」

 見張り役だったはずの張遼は、思わずそのように声をかけていた。

 関羽はその後、劉備の正妻(甘夫人)を連れ、黄河を渡って袁紹の陣営へ入った。劉備を訪ねて彼らは再会を果たしたが、曹操は更に袁紹と官渡の戦いを繰り広げる。

 張遼は曹操と一緒に砦で戦い、袁紹が退却させた。その後、彼は夏侯惇と一緒に、東海郡(江蘇省北部)で反乱を起こした昌キ(豕/希)を攻めた。

 騎馬で相手に迫ってみると、昌キの表情に明らかな後悔の念が見て取れた。張遼はそれを夏侯淵に告げ、使節を出して昌キに面会を求める。すると案の定、相手は乗ってきた。
 「前非を悔いて、再度服従を誓われよ」 

 張遼の説得に、昌キはあっさり折れた。これを見た夏侯淵は、皮肉を飛ばした。

 「一気に潰すのが、将のやり方ぞ」

 だが、それに張遼も負けてはいない。

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「「関羽が儂を裏切って逃げようとすれば斬ってしまえ」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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