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「曹公の命令では包囲された後の降服は、許すまじだ」

【126】第二十七章 于禁2

2013年2月26日(火)

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【125】第二十七章 于禁2から読む)

 于禁の人生は、戦いだけに彩られた。

 青州黄巾賊が大挙して曹操の傘下に加わってから、その陣営は確かに大きく膨らんだ。
 そんなおり徐州で起こったのが、曹操の父(曹嵩)暗殺である。怒り狂った曹操は徐州で暴れ回ったが、エン(亠/兌)州の空き巣を狙うごとく、変節漢の呂布に反乱を起こされてしまう。

 だが、徐州から帰還した曹操は、間髪を容れず逆襲に転じた。その中で、于禁は濮陽への進攻に参加して、呂布をエン州から追い出すのに一役買った。

 また、呂布が徐州へ逃亡する過程で、彼の部将張超らを包囲し自害に追い込んでいる。
 一方、董卓と呂布が消えた長安から、皇帝協が曹操のもとへ逃げて、張済と張繍らは荊州へと進攻した。張済が物故して、曹操のエン州との狭間で彼らは進退窮まっていた。

 そこで、于禁は彼らを降服させ、曹操の傘下に置いた。だが、建安2年(197年)、曹操が張済未亡人(鄒娜)を姫妾としたため、怒った張繍が劉表と結んで背く事件が勃発した。このため、曹操は窮地に陥ったが、于禁らがイク(三水/育)水を挟んで抗戦し、一命を取り留める一幕があった。

 また、一時破れた曹操軍を、青州黄巾賊が襲うという事態もあった。彼らは、曹操への反発から騒いで于禁らと抗戦した者らで、まだ本心から曹操軍に馴染んでいなかった。

 于禁は彼らを成敗して、盗んだ物を取り返した。ところが、この青州黄巾賊の不良どもは、于禁がまだ自分たちを恨んでいて、暴行したと曹操へ誣告(ぶこく)していた。

 「早く曹公の所へ行って、身の潔白を訴えぬと、処刑の憂き目に遭わぬとも限らぬ」

 部将仲間の一人が心配してくれたが、于禁は取り合わなかった。

 「青州黄巾賊の不満分子が誰か、曹公は掴んでおられる」

 それが、于禁の応えだった。よしんば曹操が、彼らの訴えを鵜呑みにするほど惚けたのであれば、仕える値打ちなどないと腹を括っているようにも見える。

 張繍の軍を完全に防いでから、于禁は曹操へ報告に帰った。だが、そこで咎め立てされることは何もなかった。

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「「曹公の命令では包囲された後の降服は、許すまじだ」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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