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「あたしが、劉備殿に嫁ぎましょうか?」

【133】第二十八章 孫尚香4

2013年3月7日(木)

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【132】第二十八章 孫尚香3から読む)

 「以前から劉キ(王/奇)は、身体に変調があったのではないのか?」

 「劉備は、それを知っていたからこそ、彼を支持して後ろ盾になっていたのでしょう」

 「いや、荊州牧の内情(劉表の個人情報)に詳しいのは、きっと弟(諸葛亮)でしょう」

 孫権と周瑜、魯粛、呂蒙、諸葛瑾らが話し合っていた。そこでの核心は、劉備と諸葛亮の先見の明である。

 「だが、今回の戦いでは、兵力の割合を考えれば、荊州は呉の領地とするが妥当だな」

 「そうであるからこそ、劉備は荊州牧の称号だけを受け継ぎながら、領有権を殊更主張しておりませぬ」

 「それでも、荊州南部で故劉表殿に義理立てして、呉に反旗を翻したままの四郡の平定に力を注いでおります」

 聞こえてきた話から、孫尚香は気持の張りが少し弛(ゆる)んだ。だが、最初の夫を暗殺するという使命感から解放されても、彼女の気が晴れたわけではない。

 「この際、劉備に益州(蜀=四川省)を討たせればいかがでしょう」

 それは呂粛の意見だった。劉備の力で、呉の領地を拡大させようというものである。

 「戦いは、関羽と張飛、趙雲にさせるのがいい。それも、3人は一緒にせず、それぞれに呉の一隊を率いさせるに限る。また、劉備という男は、人望があって野心も見え隠れしている。こいつは、呉に宮殿でもくれてやって、美女を十人ばかり侍らせて骨抜きにしよう」

 それは、劉備が前年甘夫人を亡くして鰥夫(やもお)暮らしをしているのを見越した周瑜の、やや極端な発言であった。つまり、それほど彼が、劉備に脅威を抱いている証(あかし)である。

 ここまで聞いて、孫尚香が提案する。

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「「あたしが、劉備殿に嫁ぎましょうか?」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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