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「お嬢さん、ちょっと振り向いていただけますか」

『大いなる眠り』/『犯罪』

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2013年1月30日(水)

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【私が装丁した本読んで下さい!】

大いなる眠り』早川書房

大いなる眠り
レイモンド・チャンドラー著、村上春樹訳、早川書房

 『大いなる眠り』は探偵小説の古典です。レイモンド・チャンドラーが私立探偵フィリップ・マーロウの活躍を描くハードボイルド小説シリーズの第一弾。それを、あの村上春樹さんが翻訳しました。

 ご存知の方も多いかと思いますが『ロング・グッドバイ』『さよなら、愛しい人』『リトル・シスター』とすでに春樹訳のチャンドラーは3冊が世に出ており、これが4冊目、となります。

 私は、この4冊すべての装丁を担当しました。

 出版社の編集者は、著者と装丁家の相性、というのを皆さん、わりと気にされるんですね。私は以前に村上春樹さんの『スプートニクの恋人』などの装丁を担当させていただき、以来、春樹さんが翻訳する本の装丁のほとんどを手がけています。その縁もあって、早川書房の担当編集者の方からお声がけをいただいようです。

 今回の『大いなる眠り』の装丁は、作家側からは「おまかせ」状態でデザインさせていただきました。

使命は女性客を振り向かせること

 装丁というのは、本にとって重要な機能を持っております。それは、その本を読者に見つけて、手に取ってもらい買ってもらうこと。つまりマーケティングを担当しているんですね。どんなに中身がよくっても、本屋さんの店頭で、「おや」と振り向いてもらえなければ、本は読者の手に届きません。

 では、今回の『大いなる眠り』におけるマーケティング・ミッションは何か、といいますと、「女性客をよりとりこみたい」。

 実はチャンドラーをはじめとする、男たちを描いた小説、ハードボイルドは、女性の隠れファンが少なくないそうです。だから、もっともっと女性に読まれるようにしたい。中身が変わるわけじゃないから、装丁で、女性が手に取ってくれるような雰囲気にしてほしい。

 たしかに、ハードボイルド小説、というと、黒光りする拳銃がどん、と置いてある装丁だったりして、まず、女のひとが手に取るという感じは皆無、という本が多いんですね。

 ただ、その一方で、コアの男性読者はがっちりつかみたい。チャンドラーは旧訳にたくさんのファンがついていますから、そのひとたちを全部取り込んだ上で、新たに女性の読者も増やしたい。

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