• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

第3話「会計が分からないと、いま世界で起きていることは理解できない」

2013年4月10日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回 までのあらすじ

 団達也と金子順平、そして沢口萌は東京に戻っていた。
 金子と萌は、萌の実家のある福島の郡山に行くことになった。

 達也は、リンダからの出資がなくなったことで、一からやり直そうと考えていた。その前に、長い間、帰ることのなかった父母のもとに顔を出すつもりだった。

 細谷真理は、ロンドンのジェームスのもとで働いていた。
 ジェームスと真理は、日本のアベノミクスについて、先行きの不透明さを感じていた。

エジンバラ投資会社 オフィス

 ジェームスの言葉が頭を離れない。

 「トライ・トゥー・ラーン……」

(すべてについて何かを学ぶように努めなさい……)

 為替の話、株価の話、アベノミクスの話。ジェームスとの会話のすべてが、新しい発見の連続だった。しかし、これらは雑学にすぎない、と真理は思っている。

 真理は達也に負けない会計の専門家になりたいのだ。いつの日か達也に追いつき、追い越すつもりだ。達也から学んだ会計は、それまで簿記学校で学んだそれとは、次元が違っていた。

 「これがホンモノの会計なんだ」

 と、真理は思ったものだ。

 もっともっと達也から会計を学びたかった。しかし、最初だけだった。特にこの1年、達也はやる気を失ったように真理の前から姿を消した。もう達也から学ぶモノはない…と真理は思っている。

 リンダとの1年間も退屈だった。そんなわけで、新たな刺激をジェームスに求めたのだが、雑学ばかりで、会計の勉強には何の役にもたたないのだ。真理は、これからどうしていいのか分からなくなっていた。

 「マリ、どうしたんだ」

 ジェームスはいきなり真理の顔をのぞき込んだ。

 「浮かない顔は君には似合わないよ」

 「なんでもない。今日の曇り空のせいかしら。気分がすぐれないのよ」

 そう答えたものの、真理はやはり本当のことを伝えるべきだと思い直した。

 「ジェームス。あなたはファイナンスや為替の専門家でしょ。でも、あなたが口を開けば新聞の時事解説ばかり。私は会計を学びたいのに……。なのに『すべてについて何かを学ぶように努めなさい(Try to learn something about everything)』なんて。私に教養がないことが分かっているから、そんなことを言うの……」

 「君は会計を誤解している」

 ジェームスは戸惑いながら答えた。

 「トーマス・ハクスレーの言葉には続きがあるんだ。

コメント1

「熱血! 会計物語~団達也が行く season4」のバックナンバー

一覧

「第3話「会計が分からないと、いま世界で起きていることは理解できない」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

短期保有者のいいようにさせたら、中長期で保有したいと考えている株主はどうなるのか。

貝沼 由久 ミネベアミツミ社長