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「何が吉となるか判らぬものだ」

【179】第三十八章 曹爽4

2013年5月16日(木)

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【178】第三十八章 曹爽3から読む)

 「まあ、人間の相性というものは仕方がなかろう。だが、何が吉となるか判らぬものだ」

 曹爽がそう言うのは、何晏(かあん)に対してだ。それは最近、皇帝叡の体調が芳しくないからである。何晏は皇帝叡に、そのナルシスト振りを嫌われて、膝元へは行けなかったが、曹爽が根気よく付き合っていた。

 「主上には、公子が4人おられましたな?」

 「ああ、ところが揃いも揃って夭逝された」

 「それで、御養子を取られたのでしたな?」

 「それが、曹芳様だ。確か、曹彰(曹操と卞夫人の次男)様のお孫様に当たるとか?」

 「しかも、当年取って8歳ですからな」

 曹爽の一言で、二人は薄気味悪い嗤いをしていた。傀儡(かいらい・操り人形)に仕立て上げることができるという意味のようだ。

 「しかし、主上(皇帝叡)から特別に寵愛された曹爽様には、寂しい限りでは?」

 「それは、確かにそうだ。儂としても、幼き頃からの友であり主であったからな」

 「だから、曹爽様が大宮殿の造営を進言なされたとき、陳羣(ちんぐん)様があれほど大反対されたにもかかわらず、造営なさいましたな」

 「ああ、世間は主上の道楽も窮まったと言っていたようだが、あれは儂の道楽だった」

 2人はまた、乾いた嗤いをした。

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「「何が吉となるか判らぬものだ」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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