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第4話「なぜROEを重視するのですか。ほかにも経営指標があるのに」

2013年4月24日(水)

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日豊自動車 社長室

 「5月の株主総会で弊社の非常勤監査役になっていただけませんか」

 湯浅は西郷に伝えた。

 「喜んで努めさせていただきます」

 「ありがとうございます」
 と言って、湯浅は西郷の手を握り、こう続けた。

 「アベノミクスとTPP参加を考えると、R0Eを20%以上にしなくてはならないと考えています」

 ROE、すなわち自己資本利益率とは、当期純利益を自己資本で割った値のことだ。株主の持分である自己資本、つまり純資産(株主の払込資本と内部留保)に対して、どれだけの純利益が生み出されているかを示す指標だ。会社は株主のものとの立場から、ROEが高い会社ほど投資する価値が高いというわけだ。

 「ROE20%の根拠は何でしょうか」
 思わず西郷が聞き返した。

 「ご存じないのですか。優良企業の世界標準がROE20%以上なんです。メーンバンクの受け売りですが…」

 「なぜ日豊自動車はROEを重視するのですか。ほかにも経営指標があるのに…」

 すると湯浅は意外そうな表情で答えた。

 「経営がうまくいっているかどうかは、ROEを見れば分かるからです。私たちは、今後2年以内にROE20%達成を目指し、利益率や資本効率を高めていく覚悟です」

 (混乱している…)
 と西郷は思った。

 「利益率と資本効率を高めると、なぜROEが高くなるのですか?」

 すると湯浅は意外そうな表情を浮かべた。

 「それは新聞や雑誌にもよく載っていますよね。管理会計の簡単な入門書にも書かれています。西郷さんに説明するのは僭越だとは思いますが、お答えしましょう」

 と言って、湯浅は手帳を取り出して簡単な式を書いた。

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「第4話「なぜROEを重視するのですか。ほかにも経営指標があるのに」」の著者

林 總

林 總(はやし・あつむ)

公認会計士

外資系会計事務所、監査法人勤務を経て開業。国内外でビジネスコンサル、管理会計システム導入コンサルのほか、大学で実践管理会計の講義を行っている。また管理会計の草の根活動として、団達也会を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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