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「名声など正に『絵に描いた餅』に同じ」

【196】第四十二章 諸葛誕1

2013年6月10日(月)

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【195】第四十一章 毋丘倹5から読む)

 『三国志』に登場する諸葛氏は、徐州の琅邪(ろうやぐん)郡、陽都(ようと)県(山東省斤南付近)を本貫(本籍)とする一族で、その先祖は漢の名臣と讃えられる諸葛豊(しょかつ・ほう)であるとされている。

 諸葛瑾、諸葛恪と諸葛亮、諸葛均は呉と蜀に分かれたが、魏に仕えた者もいた。それこそ、諸葛誕の血筋であった。

 三国に分かれた彼らの家系図ではあるが、結局その源は、諸葛豊に収斂(しゅうれん)されるようだ。

 諸葛誕と、諸葛瑾や諸葛亮との関係は、やや遠いようだ。それでも、諸葛一族はおしなべて、頭脳が頗(すこぶ)る明晰(めいせき)であった。

 無論、諸葛誕も御多分に漏れない一人だっただ、青少年時代はやや軽薄な行動も取っていたようだ。

 「どうやら我らは、主上(曹叡)から嫌われたようだな?」

 諸葛誕が言うと、美男子の夏侯玄が応える。

 「そうらしい。だが、いくら毛皇后の弟だと言われても、我は毛会(もうかい)などいう物知らずで風采の上がらぬ男は好かぬ」

 「だからといって、同席させられた刹那に露骨な嫌悪感を示さずともよかろう?」

 誰かが『葦が玉樹にもたれかかる』と評したらしいが、言い得て妙だった。夏侯玄自身も内心そのように思っていて、つい態度に出てしまったのだ。

 「今考えると、確かに大人げなかった。曹爽様も我を心配して注意をくださった。だが、主上に媚びぬ者がおったとて、それも一興だろう。そうは、思わぬか?」

 「それはそうだが、曹爽様のお言葉どおり、程(ほど)というものもあるからな」

 彼らは、青少年特有の意気がりをしていたのだ。出世にあくせくせず、小綺麗で流行の衣服を身に付け、学問を披露しあって知的な一面を世間に晒すのである。

 それゆえ、乱暴者の不良ではない。家柄も良いので、そこそこの社会的地位はある。金銭に頓着せず、飲食をしても支払いを踏み倒すこともなかった。

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「「名声など正に『絵に描いた餅』に同じ」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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牛島 信 弁護士