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「孫亮様は廃位されて会稽王か」

【222】第四十七章 陸抗3

2013年7月18日(木)

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【221】第四十七章 陸抗2から読む)

 更に話を集めると、諸葛恪に連なる人々は、ことごとく捕らえられて処刑されていった。自害させた者の中には孫和の名もあり、全公主の意向を踏まえたものと思われた。

 それは、反逆の目を摘むためでもあるが、二宮事件の処理と変わらぬ光景だ。

 結局のところこの政変は、権力者が諸葛恪から孫峻に変わっただけで、孫亮を傀儡にして為政者の専横が相変わらずつづく。

 地方で魏や蜀と対峙している陸抗には、孫峻からの働きかけはない。彼にも、柴桑とその近辺に睨みを利かせる毎日がつづく。

 五鳳元年(254年)、孫英が孫峻の暗殺を企てたが、発覚して処刑と伝わってきた。だが、これを皮切りに孫峻への暗殺計画が多発し、彼の神経を消耗させることになる。

 「魏の毋丘倹(かんきゅう・けん)と文欽が、寿春で反乱を起こしました。司馬師が鎮圧に向かっているとか」

 五鳳2年(255年)を迎えた春、陸遜はそのように聞いて、魏国の内憂を見る思いだった。いつでもどの国にでも、病が巣くっているもので、それをいかに抑えるかに国家のありよう掛かっているのだ。

 魏国の乱は抑え込まれ、文欽と一族が呉へ投降してきた。不思議なもので、孫峻は文欽が甚(いた)く気に入っているらしい。

 秋口になって、またもや孫峻への暗殺計画が発覚した。孫儀、張怡(ちょうい)、林恂(りんしゅん)らは軍の将軍で、丁度呉からの使者があって、その宴席で孫峻を狙おうとしたが失敗したのだ。彼らは自害するか刑に処されたが、この頃から孫峻は悪夢に魘(うな)されだした。

 そのような事情が陸抗にまで聞こえてくるのは、孫峻が精神的にかなり不安定になっている証左だ。彼自身が、悪鬼に取り憑かれていると、周囲に漏らしているに他ならない。
 その年は呉を旱魃が見舞い、建業で餓えた人々を、太平元年(256年)春に大火災が襲った。『天が孫峻を滅ぼそうとしている』との噂が、陸抗にも聞こえてきた。

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「「孫亮様は廃位されて会稽王か」」の著者

塚本 青史

塚本 青史(つかもと・せいし)

作家

1949年岡山県倉敷市生まれ。同志社大学卒業後、印刷会社に勤務。イラストレーターとしても活躍。日本作家クラブ理事。父、塚本邦雄創刊の歌誌「玲瓏」発行人。近著に『李世民』。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官